ブルーカラーのようなホワイトカラー業務~感覚労働(私の造語)とは~

最近、社内外で様々な方の仕事ぶりを観察する場面が多いです。

つくづく考えさせられることは
この社会に存在する仕事には、ホワイトカラー(頭脳労働)の要素もブルーカラー(肉体労働)の要素も同じくらい含まれるものがあります。

ブルーの要素が強い仕事は、一般的には農林水産業・建設・製造現場です。
これらは、体や手先を作業に合わせて動かすこと(大きく動いたり、細かく動いたり)が大切になります。

ブルーカラーと考えられている仕事の中には、
身体よりも感覚を使う仕事もあります。
感覚労働です。この言葉は私の造語です。厳密な定義はありません。(感覚的につくった言葉ですから。)
定義を設けるなら、感覚的に処理を進めることが大切となる仕事
分かりやすく言うと、熟慮して判断するプロセスが少なく、
学歴不問かつ短い訓練期間で多くの方がこなせる仕事
です。

感覚労働に当てはまる仕事は、分かりやすい例で言うと
車のドライバー(トラック・バス・タクシー)です。

荷物の積み下ろしを除いて、運転業務は感覚が大切になります。
道幅、車幅、車体の動き、スピードを意識しなければなりません。
業務用の車はMT車のため、足先のクラッチの感覚も大事です。
車両が大きいと、目で見た情報を処理して、
手足で調整する感覚が優れていないと、車を器用に動かせません。
1つ1つの車の動きを、いちいち考えて判断して処理していたら、仕事になりません。

あくまで、正常な感覚を持ち合わせていれば、
こなすことは難しくない仕事
です。(慣れるまでは大変ですが。。。)
いわゆる、アスペルガー症候群を持つ方は
感覚労働が苦手な方が多いと推察されます。(私もその一人です。)

ホワイトカラーでも、このような感覚労働は沢山あります。
ショップ店員、販売職、営業職(マニュアルに沿ってサービスを売る)といった職種は、感覚労働です。もちろん、商品知識は必要です。ただ、相手の反応を読み取り、ヒアリングや会話を進める力は、感覚が大切になります。

提案型の営業は、感覚労働の要素は薄くなります。
あくまで、徹底したリサーチ・購入の動機付け・提案のプロセスが重要ですから。頭脳労働の要素が強くなります。

皆さん(特に女性)が大好きな一般事務・営業事務の仕事も、
正直言うと感覚労働です。誰でもできます。
1つ1つのタスクを分解すると、決して難しくありません。
仕事に慣れてきたら、考えてこなす種類の仕事ではありません。
感覚的に対応できないと、先に進めません。

感覚労働はこなせる人が多いため、基本的に給料が安くなりがちです。
供給が多いから仕方ありません。
社会を見渡すと感覚労働の仕事で溢れています。
需要はたくさんあります。
需要を増やすことも出来ます。
潜在的な需要がまだまだ眠っていますから。
文系大卒が就いている仕事を職務分析すれば。

会社に存在する仕事を丁寧に分析したら、
誰でもこなせる感覚労働だった、ということもありますから。



いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集