スマホ時代の子どもたち~努力・忍耐力の多寡による二極化~
このご時世、高校生の99.5%はスマホを持っているでしょう。
中学生でも8割、小学校高学年でも5割がスマホを持つ時代です。
小学生が電車の中や信号待ちでスマホの画面を見ている光景は珍しくありません。
たまに、食事中にスマホしている子もいます。
行儀が悪いです。
子どもも大人もスマホ漬けです。
スマホに夢中過ぎて、目の前のリアルな物事に集中できない人も多いのでは。
私はよく、近所のスーパーのフードコートで、資格の勉強や読書をします。
近くの席では、中学生や高校生が自習している姿を見かけます。
だいたい皆さん、スマホを手元に置いています。
そして、スマホの誘惑に負けて手を伸ばしています。
中には、一心不乱に勉強している子もいます。2人だけですが。
1人は偏差値70超えの高校に通う子。(制服で分かった。制服オタクではなく、進学校オタクなので分かりました。)
もう1人は、赤本の難関大対策シリーズ「○○」の国語を解いていた子。
言うまでもなく、学力レベルが高い子です。
そういう子は、スマホがある中でも、誘惑を断ち切って目標に向かって努力できるのです。
目標設定やプランニングはもちろんのこと、忍耐力も高いです。
今後、若い世代の中で二極化が加速しますね。
一部の優秀な子(高学歴・スポーツや芸術で結果を残す子)とその他大勢の子の間で。
勉強を例に出すと、
大学生の間では、既に学力や経験格差が拡がっています。
※少子化の影響で、大学に入るだけなら簡単という、スマホ以外の事情も原因ではありますが….。
難関大の学生は、一生懸命勉強して入学してきます。最近は、中学受験の過熱化で小学生からガチガチに勉強してきた子も多いです。
一方で、難関大以外の学生はあまり勉強しなくても、大学に入学できてしまいます。
20年近く生きているだけで、大きな差が生じるのです。
どこの大学に入学できたかは、大した問題ではありません。
重要なのは、経験の差が大きいことです。
具体的には、目標に向かって一生懸命物事にコミットしたかorしてないか、
どれほどコミットしたか、の差です。
この差は、努力や忍耐力の差にもつながります。
人間が生きていく上で欠かせない能力です。
10代のうちにある程度は身に着けておきたいものです。
大人になってから、伸ばしていくことは難しいでしょう。
目標を達成するためには、何かを我慢して努力しなければなりません。
時間は有限です。
スマホで時間を無駄にすることも、人生を左右することも十分あり得ます。
そういう意味では、今の子どもたちは大変な時代を生きています。
我慢しなければならない物事が多すぎです。
マンガ、アニメ、ゲーム、メール・LINE、ネット、SNS、Youtube
これらは、スマホ1つあれば自室で楽しめます。
たいてい、我慢できずにスマホに手を伸ばしてしまうでしょう。
その気持ちは分かります。
私の中高生の頃のように、
スマホが無い・普及していない時代でも、マンガを読んだり、訳の分からない文章を書いたりして、現実逃避してましたから。
スマホがあるせいで、その頃よりも、いっそう強い忍耐力が求められます。
子どもには、各家庭でスマホの使い方ルールを設けるのが良いでしょう。
スマホの使い方次第で、人生が大きく分かれるといっても過言ではありませんから。
私は子どもを欲しいと思ったことは1度もありません。
もし子どもがいたら、高校卒業するまでスマホを持たせません。
親である私も、子どもの前では可能な限りスマホを使いませんし、
配偶者にも、同じような心構えを求めます。