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純文学の真骨頂

魅せられる文豪たち


私は、純文学の文豪たちをこよなく愛す。
一番はじめに好いた作家は、夏目漱石。
中学3年生の時に、『こころ』を読み、意外にも
恋愛に関する話だったので、受験生だったが
1年間で読破した。

お金が罪なもの、三角関係、友情、最後の結末…。
もだえ苦しむ主人公や人間のエゴをどこまでも追求するところはかなり影響を受けた。

文体といえば、太宰治。音読してもいいように執筆した流暢な文体は刺激的だ。

三島由紀夫は、美学を追求した。美学を追求するあまり爛熟らんじゅくして死までも美学ととらえた。

純文学後の新思潮派、白樺派、耽美派もすこぶる面白い。

その他の現代作家も森鴎外のように内省する主人公だったり、煩悶するところがやはり文学の真骨頂だと感じる。


『こころ』に出てくる先生のセリフではないけれど、恋も実は“罪悪、罪なもの”かもしれない。
恋わずらい、恋は盲目など麻痺させていくから…。

書物にふけりながら、ふと、そんなことを思った。













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美杖
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