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剣道初段審査への取り組みを通じて感じたこと

「初段なんて声がデカくて、振りが正確なら受かる!」


これは僕が今から3カ月前、剣道初段を受験すると決意するときに
先生方から言われたこと。

そして、
「右手で振り上げてる!」
「打突が伸びていない!!」
「剣道型で振り下ろすときに2度振りしてる!!!」
これは僕が審査に向けて練習しているときに先生から言われたこと。

あれ….初段って声出して正しく振れればよかったのでは……

ええ、わかってます。
先生方は僕への愛と善意で指摘していると。

今年の初めに居合の初段をとったけど、同じような感じだったなぁ…

今回は
思っていたより辛かった剣道初段への稽古を通じて、気付いたことをつらつらと書いていこうと思います。


この記事で言いたいこと

苦しみを乗り越えた先に、得られるものがある。 
(まぁ、当たり前か)


初段審査を意識した稽古で苦しかったこと

・基本ができていないことを思い知らされた
稽古の中で素振りしたり面打ちしたりしている中で先生方から指摘されることはいつも共通しており、要約すると以下のようにまとまる。

①左側主体じゃなく、右手右足で動いている。
②丹田(下腹)に力が入っておらず、全身が固い

でも、結局このことは面打ちの時だけでなく、
素振りのときや、剣道型のとき、ひいては歩くとき座るときでも
出来てないことに気付かされた。
僕は剣の振り方はもちろんできていないけど、そもそも座ることや立つこと、歩くことすら曖昧だったんだなぁと気付くと、これからの稽古について途方もない気分になった。

・そんな基本が言われた通りにできない苦しさ
基本で指摘されることは結構単純なことが多く、指摘された直後はすぐ治せたりする。
例えば正しい姿勢で構えることや、左主体で竹刀を振ること自体は単体なら割とできる。

しかし、それらを組み合わせて一つの動作を完成させようとすると、途端に難しくなった。
素振りをする、飛び込み面をするなど、こんな簡単なことさえ僕は満足にできないのか、と苦しかった。


稽古の中でうれしかったこと

・できない中でもちょっとずつ成長を実感できた
「今回全くダメだったなぁ…」と落ち込みながら稽古から帰って、指摘されたことを意識しながら素振りを続ける。

そして、次の稽古に行ってみるとちょっとずつだけど上達していることが実感できて、うれしかった。

まぁ結局違うところを指摘されたりするんですけどね。(笑)


・よくなってるところも教えてくれる
先生方は悪いところにも気付くように、よくなってるところも気付いてくれる。
そして「一カ月前よりだいぶ良くなったね」と教えてくれることがある。

僕がよっぽど落ち込んでるように見えたのもあるかもしれないが、ホントに良くなっていないと言ってくれないと思うので、素直にうれしかった。

まとめ

初段審査受験を決意する前の僕は、
「正直に言ってそんな難しくないだろ~」と、
 あなどっている部分があった。

先生方は、そんな僕の心根を見透かして指導してくれたんだと思う。
人に厳しく指導するのも気力がいることなので、素直に感謝だなぁ。

ここ3カ月くらい苦しかったけど、挑む前の自分とは全然違う剣道が出来ている気がする。(良い意味で)

剣道を初めて1年半くらい経つため、「そこそこできるようになってる」と傲慢な自分がいたが、
まだまだ未熟なんだな、剣道って奥深いな、と思い知れたため
精神的にも少しだけ成長したのかな。

落ちても受かっても、上達した剣道とちょっぴり成長した精神が残るので、チャレンジしてよかったと思う。

昇段審査前あるあるだと思いますが、
審査直前の最近は先生方は僕に優しく接してくれます。
教えてくれた人の期待に応えるためにも審査がんばりまっす!

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