エフェクターボードの話
「そうだ、エフェクターボード作ろう」
京都へ行くわけでもなくそう思った。
精力的にバンド活動をしていた2010年頃、エフェクターケースを利用してボードのようにしていた。しかし現在は機材が変わり HX Stomp ひとつで戦えているため、いつしかエフェクターケースは小物の運搬道具でしかなかった。
そのためスタジオに入る際はHXとワイヤレスだけを持っていけばいいのだけど、参加したバンドのメンバーの機材をみて「ボードいいな…」と思ったことと、バンドマンにとっての足元は「自分の世界を表現した形で、作品みたいなモノなんだよなあ…」ということを思い出して、HX Stompの利便性向上も含めてボードを組んでみることにした。前置きはこれぐらいにして、今回作成したボードついて綴ろうと思う。
組む前のイメージ
HX Stomp をメインに配置する
ワイヤレスのレシーバーをボードに載せる
ミニマム感を演出する
プリセットUP/DOWN できるようにする
ベルクロではない方法で固定する
一瞬パワーサプライの導入も考えたけど自宅用・外出用2つアダプタを所持していたので素直にそれを使うことにした。
機材構成
LINE6 HX Stomp
LINE6 Relay G10S
PEDALTRAIN NANO SC
BOSS FS-7
鬼ピタ
今回の試みで新しく購入したモノはペダルボードとフットスイッチ。前者は小さくて幅が狭いモノが欲しかったため PEDALTRAIN にした。後者はやりたかった事の一つに プリセットUP/DOWN があり、ボタン操作がイマイチだったためExペダルを接続することにした。この機種で好まれるExペダルは Mission Engineering TT-2 のようだが、ちょうど良く配置できそうな BOSS FS-7 を選んだ。
ビルドログ
マジックテープのベルクロ固定は剥がれやすかったり、ホコリが溜まって汚くなったり、踏んだときの感触も微妙なためあまり良い思い出がなかった。
そこで 鬼ピタ(魔法のテープ)を使ってみたらこれが大正解だった。見た目もスッキリするし安定感も良い。長年悩まされていたマジックテープの課題を魔法のテープが解決したのだ。これにはとても驚かされた。ちなみに魔法のテープはだいぶ強力なため、四隅に貼るぐらいが丁度いい。
構想通りフットスイッチを使うためには電源とステレオ仕様のパッチケーブルが必要だった。電源は付属のパラレルDCケーブルを使うことで事足りた。後者はサウンドハウスで対応するTRSケーブルを探して EBS DLS-28 を購入した。
久しぶりにボードを組んでみた感想としては、あれこれ考えながら構築するのが楽しかった。これならあと10年は戦えそうだ。