当園では2013年より初夏に新茶摘みの体験会を行っている。 新茶の季節は毎年天候の違いで約1週間ほど前後するので、年によっては4月20日頃にやっていたこともあるがここ数年は5月の第4週の土日に決まりつつある。 富士山の産地特性として、5月の4週目までくると新芽は成長を止めてしまうため、イベント用の茶園は当日まで芽が残るように前年の秋冬から芽の成長のタイミングなどが揃うように調整をしている。 他所の茶摘み体験では新茶を摘んだ後に出る、いわゆる「遅れ芽」をイベントにしている
長くなってきた茶の木を育てる。ここで一区切りとしたいが・・・ 前回の2で大切なのは ・茶の葉を採取するのは植物として負担が大きい ・茶は他の作物よりも肥料がたくさん投入されている でした。 肥料の投入同様に、茶の生命維持のために行うのが防除・農薬散布で今回はそれについて書きます。 防除に関しても肥料と同じ事が起こる。つまり、茶の防除は他の作物よりも多くなる。 美味しいお茶とは何を持って美味しいのか。その答えはリラックスするとか、ほっっこりするとか、そういったフィ
茶の木を育てる のつづきになります。 前記事で大切なのは ・現代の茶は品種毎植えている、品種は100種以上が登録されている ・昔は種から植えたので、茶園は一本ずつ別々の香味の品種の集合体のような状態だった。今は品種と区別して実生 みしょう とか 在来と呼ぶ ・茶の木は他の果樹と違い実ではなく葉を摘む これを踏まえて続けます。 日本茶は茶の木の葉を摘み、蒸して乾燥をして造っていく。 木の立場からすると普葉で光合成をして養分を蓄えて生きていくので、葉がなくなるという
静岡ではチャの木の畑のことを、茶園や茶原、茶畑などと呼ぶ。茶の木を育て、その葉を摘むのは農家の仕事。数ある百姓の仕事の中でこれを選択した人を、茶農家と言う。 茶農家は土壌の違いを把握し、目指す茶の香味に向けて管理体制を変えていく。お茶は作業性を高め、品質を整えるためにりんごやみかんの様に一本立ちで植えず、白菜や大根の様に列を成して畝 〔ウネ〕になるように植える。 農家の仕事は地形に合わせて畝の向きを変えたり、肥料を増やしたり、減らしたり。 香りのよい茶に向いた土には香りのよ
富士山麓、岳南の大地は表面を富士山の噴火により生じた黒ボク土で覆われている。といっても、富士山の火山灰は関東一円に降り注いでいるので岳南に限らず、静岡→東京にいたるほぼ全ての土地の表土は富士山由来の火山灰が混じっている事になる。 余談だが都内で「鎌倉野菜」がブランド野菜として出張販売されていて、奥様達が列をなして買っている光景を見ていたら、売り子のお兄さんが言っていた。「美味しさのヒミツは富士山の土です」と。それを聞いた時の言葉に表せない、複雑な感情を忘れられない。 他の
富士山のお茶を飲んだ事がある。 茶師の在り方を変え、自らを富士山の茶師でありたいと思うきっかけとなったお茶を戴いたのは、富士山表富士宮口山道に山室(山小屋)を構える赤池さんとの出会いの時。 このお茶の香味は今でも忘れる事がない。 標高300m弱、富士宮市粟倉にある自宅裏で育った茶葉を山梨県の南部まで運んで作ったお茶は、毎夏富士山に訪れる登山者の為の、おもてなしのお茶だった。 それは何重もの袋に包まれ一斗缶に入っていた。見た目は色が沈み、香りは劣化した茶葉特有のものがある。
実のところ岳南に住んでるからと行って常に富士山に想いを馳せるかというとそうでもない。 むしろ、日常では無関心に近いのではないか。 幼少の頃を思い返して気づいたのだが、両親に茶園に連れて行かれる時の憧憬は富士山ではなく、眼下に広がる駿河湾、太平洋なのだ。 海の向こうに見える伊豆半島と御前崎。その間には水平線が空との境に線を引いている。これが私の憧憬なのだ。 岳南に住んでると富士山は当たり前に存在するものになる。子供にとっての両親のように、疑いもなくそこに居てくれる御山、
私にとって富士山は、生まれた時から存在する裏山になる。 富士市に住んでいる多くの市民と同様に、北には富士山、南には駿河湾が広がりその合間に人の生活があるのが、富士山の南麓、岳南と呼ばれる地域に住んでる人が持っている土地勘だ。それは数百年、数千年前にここに生きてきた全ての人達の変わらぬ実感だと思う。 茶の苗を植える時などに私の茶園を掘り起こすと、時々土器のカケラが出て来る。父や祖母からは弥生時代からここには人が住んでると聞かされてきたが、実際にその鱗片を見つけると、古代の人
月曜日の朝、会社に行きたくない。休日に掃除をしたくない。 やらなくてはならないことをやりたくない時にやらねばならないと「心を強く」持つのはなかなかに難しいことです。 そこで、「心が赴く」ようになる方法を一つ提案します。 それは、毎日、毎週、決まった時間に何か一つ同じ所作を繰り返すということだけです。 もともと、茶は粉末にし、薬として利用していました。 茶にはカテキンとカフェインが多く含まれ、気持ちを奮い立たせる効果があります。 茶には気持ちを切り替える、心を「起こす」のです
Honda mohei is Japanese tea master "茶師" . I am making tea at Mt. Fuji. I am sending information related to tea. 富士山の麓でお茶を作っている茶師です。お茶に関する情報を日々更新しています。 http://mohei.org/