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【幼児教育を科学する②】「人類の文化の進化」から考える

こんにちは~honaです!

今日は、先日キャンプに行った時に、一緒にいた方のギアを見て、またあれもこれも欲しくなってしまって笑、さらにランタンが2つ使っていたのがどちらも壊れてしまって調子が悪いので、キャンプギアを午前中にたくさん検索していました笑

キャンプギアって、たまにしか使わないのにどうしてこんなにお金をかけてしまうのか…^^;
せめてランタンは、災害時に使えるようなものだったり、おうちでもかわいい証明として使えるようなものを選ぼうと思っています(^^;

ちなみに私我が家が今狙ってるランタンはこの2つです✨✨もうすぐポチる勢いですw


さて本題!

今日は、「幼児教育を科学する」と言うテーマ2日目、やっていきたいと思います。

「文化が人を進化させた」から考える


今日は、「文化が人を進化させた」と言う本の中から興味深い記載があったので引用しつつ考えていきたいと思います。
(昨日予定していた事と記事の内容が違う気がしますが、すいません。汗)


こちらの本ではまず、人類がなぜ地球上でこんなにも他の動物よりも覇権を握り繁栄してきたかと言うことから始まりました。

過去の探検隊の方のエピソードがものすごく興味深かったのでそこはぜひ読んでみていただきたいのですが、私がここまで読んだ中ではとどのつまり、人類は文化を継承することが特徴の動物であり、その積み重ねによって文化や技術が発展し、ここまで繁栄することができたと言うことなのです。

適応的文化とは、さまざまな厳しい環境のもとで生存、さらには繁栄することを可能にする、技能、信念、習慣、動機、組織などすべてをひっくるめたものだ。その形成プロセスの巧妙さは、個々人の知恵をはるかに超えている。個人の選択、後天的な選好、幸運なミス、偶然のひらめきなどが幾世代にもわたって積み重ねられ、本人たちが気づかないうちにいつの間にか形成されていくのである。

進化論の観点に立つならば、学習者は師匠とすべき人を見つける際に、さまざまな手がかりを利用しているはずだ。そうすれば、生存や繁殖に役立つ情報をもっていそうな人物に照準を合わせやすくなるからである。

成功バイアス

加えて、我々人間には成功バイアスと言うものが働いていて、自分よりも成果を上げそうな他者の真似をするというのです。

これは大学生に対する実験で発見されたそうなのですが、それとは別でここ15年で発達心理学の研究でも、「人の真似をする」と言う行為についてかなり注目されているそうです。

乳幼児や子どもは、よく見知っている相手で、なおかつ、有能で信頼できる人のまねをすることが明らかになっている。それどころか、満一歳のときにはもう、自分なりの知識を生かして物事を知っていそうな人物を選び、その技能に関する情報をもとに注意を向け、学習し、記憶していく。

関連してよく知られている乳幼児の行動に「社会的参照」と言うものがあります。これはざっくり言うと他者の行動を見て自分の行動を決めると言うものですね。

一歳二か月になると、社会的参照を行なうだけでなく、相手のスキルや有能さを手がかりにして、モデルにすべきかどうかを判断するようになる。
(中略)
さらに三歳になると、そのたびごとに有能さを探知して、社会的学習の手がかりにするだけでなく、その情報を覚えていて、その後もいろいろな分野で同じ人を手本にするようになる。

他にも以下のような性質が説明されていました。

プレスティージ(信望・名声)

私たち人間には、スキルの高い人や成功実績のある人をまねようとするだけでなく、信望や名声を得ている人を手本にしようとする傾向がある。
(中略)
相手を選んで手本にしようとする傾向(すなわち選択的な文化習得のメカニズム)が、ヒト集団において「プレスティージ(信望・名声)」というもう一つの社会的地位を生み出していった。


自己との類似性――ジェンダー(性別)とエスニシティ(民族性)

要するに、性別や民族性などを手がかりにすることによって、自分が将来、円滑な社会生活を営む上で欠かせない規範や信条や習慣を身につけている人々に、高い確率で狙いを定めることができるのである。
(中略)
女性の場合は、男性をまねているときよりも、女性をまねているときのほうが満足感を味わえることが神経学的に実証された。男性の場合はその逆だった。
(中略)
子どもでも大人でも、自分と同じ民族的特徴をもつ相手から学ぼうとする――つまりエスニシティ・バイアスのかかった学習をする。

年寄りの博識

手本にする相手を選ぶときに、有能さや経験の間接的な指標として、また自分との類似性の指標として、年齢を手がかりにするのは、進化論の観点からも理にかなっている。

進化論的な観点から予想されることだが、幼い子どもは、おそらく体の大きさから相手の年齢を判断し、たいていの場合、自分よりも年上の子をモデルにしようとする。しかし、その子が信頼性に欠ける場合はちょっと違ってくる。年齢と能力を天秤にかけて、年上で能力の劣る子よりも、年下だが有能な子のほうをモデルに選ぶこともある。 


保育実践に、どう生かす?



ではこうした研究結果を受けて、幼児教育や保育の現場で生かせる事は何でしょうか。ということを考えていきたいと思います。

最初のほうのに述べた社会的参照については、すでに多くの方に知られていることだと思いますので、おそらくそれを踏まえた保育実践が行われているのではないかと思います。

今回面白いなと思ったのは、昨日記事を投稿した脳科学の観点から見たPQ教育のすすめと共通する部分があるなと思った点です。

昨日の記事では、PQ (前頭前知性)を伸ばすことが幼児の教育の根幹であり、そのために重要なのは「豊かな社会関係がもたらされる」環境を整える事であると言う話でした。

https://note.com/hona_channel/n/n16743036cae0

そして、今回の文化人類学の観点からは、子供が自分より年齢が上もしくはスキルが上の他者の真似をするということが述べられています。という事は、異年齢の子供たちとの関わりというのが、人類の文化を進化させると言う意味でも好影響であると言うことが示されていると思います。

したがって、脳科学の観点からも文化人類学の観点からも、子供たちが異年齢で集まって関りあうことの重要性が説かれている!と言うことではないでしょうか。

昨日の記事でも触れましたが、上記のエビデンスが示している通り、大体8歳位までは子供が異年齢同士での関わりを持てるように、異年齢保育・異年齢学校教育を積極的に導入していくことが必要だと改めて感じました。
子供の脳の発達だけでなく、人類の文化を進化させること、ひいては日本の経済活性化にも繋がると言えそうです。


いや~本当にいろんな文献を見てインプットして考えること。自分の興味があることだとすごく楽しいなぁと思います。今日はこの辺で終りにしたいと思います。

お読みいただきありがとうございました!


hona

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