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娘の「共感力の高さ」に驚く。他人の痛みを、自分の痛みよりも強く感じたのでは。
先日4歳の娘の、日本脳炎の予防接種に行ってきたときのハナシ。
娘の3つ上の兄(小1)は、予防接種になぜか強かった。
赤ちゃんの時は泣いたかもだけど、1歳を過ぎたころから注射で泣くことがありませんでした。
その後娘が生まれて、この子はどうかな〜と思っていましたが、、
まあ、痛いなりに泣きますね。笑 注射なんて大人だって痛いんだから当たり前です。
というわけで、どこのご家庭もそうだと思いますが、予防接種はそこそこ、親も気合と気力がいるイベントです。
4歳ともになるといろんなことが理解できるお年頃なので、ごまかすことも難しく。
今回も事前に「来週お注射行くよー」と伝えたら、案の定「やだー!行かない!」と返されました^^;
こればっかりは仕方ないので、注射が終わったら好きなアイスを買ってあげることを提案したら、しぶしぶ「いいよぉ」と言ってもらいました。
当日。
小児科に到着し受付を済ませると、小児科の部屋の前で待っていてくださいと言われ、その通りに、診察室の前の椅子に娘と2人腰掛けて待っていました。
ここで少しずつ娘の様子に変化が…。
明らかにだんだん顔が暗くなってきて、おしゃべりをしなくなって、しまいには「うっうっ」と小さく声を上げて今にも泣きだしそうな始末。
まだ診察室に入っていないのに!?今までそんなことなかったよ?!
その理由は、他の子供たちの泣き声。
その病院では、小児科の予防接種は時間帯が決まっていて、13時から14時の間だけ。そしてその時間は通常の診察はありません。
つまり同じ時間に来ているお子さん達は、基本的にみんな注射を打つ。
つまり、、、
診察室のドアの向こうから、定期的に、お子さん達が泣き叫ぶ声が聞こえてくるのです^^;
しかもその日、我々は予約時間ギリギリに着いたので、それより前に来ていた3組の親子の後に並ぶ形になったので、私たちの目の前のドアの向こうから次々に聞こえてくる、子供のギャン泣きの声…。
その、あまりにも悲痛で辛そうな泣き声を何度も聞いているうちに、どうやら娘はその子ども達にすっかり共感をしたようで、自分も悲しくなって泣きそうな表情になったんだろうと思いました。
私はとにかく、娘の苦しい感情を和らげようと、娘を膝の上で抱きしめて、手を握っていました。
そして、ついに回ってきた娘の順番。
娘ちゃん、ちょっと躊躇えながらも、先生の前の椅子に座って診察を受けて、暴れることなく、注射の準備段階まで進み、、、
いざ!注射!
なんと、泣かないではありませんかー!!
娘が予防接種で泣かないなんて、初めてだったんじゃないかなと思います。
はてなぜだろうと、分析してみました。
娘は、他の子供の感情にものすごく共感して「痛いんだ、きっと痛いんだ」と自分の感覚に置き換えて、その痛み=リスクをとても高く見積もっていた。
それを自分がいざ痛みを体験してみたら、リスクをあまりにも高く見積もっていたために、「あれ、こんなもんか?」と自分自身へのリスクは小さく感じることになったのではないか、と考えました。
ちなみに、娘に聞いてみたら、
「そんなに痛くなかったよ!」
とドヤ顔で言ってました。笑
いずれにせよ、娘の共感力の高さに、驚かされました。自分の痛みよりも、相手の痛みを強く感じていたという結果なのかなと思います。
幼稚園の先生から「自分より小さなお子さんや困っている人がいると、静かに寄り添って、助けてくれるんです」と言って頂けるのは、まさにこの性質からくる行動なのだろうと思いました。
我が娘ながら、素晴らしいなぁ。我が子を誇りに思います。
今回のことで、娘が目の前の困難を自分の力で乗り越えられたと、少しでも感じられたならいいなあ、と思います。
最後に、もうひとつ。
この話を夫にした時にすぐに、
「あぁ、娘ちゃんは共感力が高いからねー。辛かったねー」
と娘に言ったのです。
娘のコト、よく分かってんじゃん!すごいじゃんパパ。
では、今日はこの辺で。
最後までお読みいただきありがとうございました!
hona