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【幼児教育を科学する①】脳科学から考える幼児教育
こんにちは〜honaです!
今週も先週に引き続き、1週間テーマを固定してやっていきたいと思います。そのくらい制限があった方が思考するのにちょうど良いというか、なんとなくそんな気がします^^
さて今週は「幼児教育を科学する」と言うテーマでやっていこうかと思っています。
最新の知見を、もっと幼児教育に活用したい思いを込めて
幼児教育を科学する。ってなんだそれ?って言う感じですよね。笑
何が言いたいかと言うと、これまでの幼児教育や学校教育と言うのは、教育心理学あたりの分野で主に研究されていて、進化人類学、脳科学などの人類の古い歴史を踏まえた研究による教育手法と言うものは、殆ど認知されていないのではないかと思っています。
もちろんこれまでの教育心理学などの研究結果や実績が全くあてにならないわけでは無いです。保育実践は特に、実践の繰り返しがエビデンスになっていくと言う側面もあると思います。
しかしながら、このテクノロジーの時代、次々に新たな研究結果が発表されている世の中で、幼児教育においても新たな知見と言うものをどんどん取り入れていく必要があると思っています。
そういった考えがあることをたくさんの方に知ってほしい!という思いも込めて、今週は「幼児教育を科学する」と言うテーマで、これまでインプットしてきた情報をまとめつつ、今後の保育幼児教育や自身の子育てに、どのように活かしていくかと言うことを私なりに考察していきたいと思っています。
ではでは、前置きが長くなりましたが、今日は、脳科学から見る幼児教育について残していきたいと思います。
澤口俊之さんの「幼児教育と脳」が主な参考文献になります。
前頭前知性=PQを伸ばすことが、幼児教育の根幹!
こちらの本では、脳の多重知性フレームが我々の知性を形作っていて、その知性勢フレームにドラスティックに変容があるのが幼少期の間で、その後は大きく変化しないことから、幼少期にその知性フレームを育むことが重要であると言うことが述べられています。
そして第5章の中では特に「PQ教育」について述べられています。
ざっくりとまとめると、「人間らしさ」を形作っているのは「社会的知性・感情的知性」で、これらは前頭連合野と密接に関わり合っている。この部分の知性を伸ばせば、それ以外の知性フレームは子供が自主的に伸ばしていくだろうと言うこと。
この知性のことを、こちらの書籍では「前頭前知性:PQ」と総称されています。
前頭前知性. PQ・・・「スーパーバイザー」として、自分の持つ多重フレームの能力を把握してうまく操りながら将来に向けた計画を立て、社会関係と自他の感情を適切切に理解、コントロールしつつ社会の中で前向きに生きるための知性。
人間の脳の大きな特徴とは、発達した前頭連合野とその働きーー自我を中心とした社会的知性と感情的知性の複合体、PQーーである。そして、PQこそが「人間らしさ」を作る。従ってPQフレーム(自我フレーム+社会的知性+感情的知性フレーム)を発達させることこそが、幼児の教育の根幹になると言ってよい。
そしてこのPQフレームも、他の知性フレームと同様に、幼少期、大体8歳位までに可塑的にダイナミックに変化するそうです。
さらに私が驚いたのが、PQフレームをはぐくむには、「豊かな社会関係にさらされる」と言う環境が整えられている必要があるそうで、著者の澤口さん曰く、この豊かな社会関係というのは「多妻型家族」の社会形態の基本とする環境との事なのです!!
子供同士、兄弟姉妹同士の関係。おじおばとの、そして近隣の人たちとの関係。そして両親からの父性と母性をベースにした多様な関係。そういった豊かな社会関係に囲まれることがPQにとっての「普通の環境」であり、こうした環境が進化的に見て数百万年以上に及ぶほど起源が古い。
現代のわたしたちにとっては「一夫一妻制」が当たり前ですが、人類の歴史からみるとそれはほんの最近のことで、いまもアフリカの狩猟採集民族の方々では多妻型社会が続いているところもあるそうです。進化を抜きにして、人類の文化や成長は語れないのですね。
これから取り組めることは?
ではこうした知見をベースに、今後どういった取り組みをしていこう?という事を私なりに考察していきたいと思います。
やはり気になるのが、小学校教育です。同じ年齢の子供たちを1つのクラスに縛り付けて、同じような一生教育を施す。
幼稚園、保育園では、縦割り保育のところもあるかと思いますが、やはり先生方の負担だったり発達上の観点から同年齢保育を行う園が少なくないと思います。
またよく言われますが、日本、特に都市部では核家族化が進んでいて、家庭の中に多様な年代の人々がいるわけでもないし、地域との関わりも希薄化するような傾向もあると思います。
そんな環境では、「豊かな社会関係にさらされる」なんて実現できない!と思います。
だからこそ、小学校でも幼稚園でも保育園でも、年齢に縛られない教育方法を実践する事、また地域の方との関わりを増やすことを、もっともっとやっていく必要があるんじゃないかと思います。
例えば、コロナ禍では難しいかもしれないんですが、近所のデイケアサービスの施設等と連携して、子どもと年配者が関わる機会をもっともっと増やす。小学校は、いまのように学年ごとに分けるのではなく、現在の1~3年生、4~6年生でそれぞれ縦割り教育のようにすることも良さそう。その中でレベル分けか、もしくは子どもがやりたいことで分ける。そうした柔軟性が必要なんじゃないかなぁ。
加えて、多様な人々にと触れ合うなかで、ときには諍いがあり、それを解決するような環境も必要だと思います。
今はちょっとでも子供同士でも喧嘩をすれば親が呼び出されたり、逆に親は周囲から指摘されないように気を付けるような風潮があると思います。
そうしたことにもっと寛容になり、特に子供は失敗するのが当たり前と言うことをみんなが認知して、温かく見守るような環境が理想だなと思います。
今日はこの辺にしておこうと思います。
明日は、では我が子にはどういう環境を整えよう?ということを考えていこうかなぁと思っています^^
お読みいただきありがとうございました!
hona