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らくがき生物学

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生き物のしくみについて、すごい!美しい!と思うことをらくがきしていきます。
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記事一覧

AIが意味を理解しない理由が分かりやすすぎて衝撃だった

ちょっと前の本なんだけど、 「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」 (新井 紀子 著、東洋経…

今年書きたいあれこれ

あけましておめでとうございます。 去年は「蛍光」について思いつくままに書いてたけど、書き…

進化論を知って、なんかメリットある?

僕は進化論が好きなんだけど・・・ 進化論について考えるのが楽しいんだけど・・・ 進化論に…

【超初心者向け!】蛍光分子の吸光スペクトルと蛍光スペクトルの見かた

蛍光色素をネットで検索していると、 こういうグラフが必ず出てくる。 このふたつの山は、 …

[超初心者向け!]蛍光色素の励起光と蛍光はなぜ色がちがうのか?

あなたは、生物学の研究をしている。 蛍光色素を買いたいな、と思って、ネットで検索する。 …

[超初心者向け!]光は波長が短いほどエネルギーが高い、の覚え方

光は涙 いや、光は波だ というか、  光は  「波である」と考えることもできるし  「粒で…

ロット差をチェックする(主に)ふたつの方法

前回、ロット差について書いたけど、 この記事では、 「ふたつのロットの試薬と使って、同じサンプルで実験して、結果を比較する。」 っていう方法しか書かなかった。 でもこれだと、新しいロットの試薬が届いた時に、前のロットもまだ残ってないといけない。 このためには、ひとつのロットの試薬を完全には使い切らないように、常に気を付けておく必要がある。 でも、前のロットの試薬を残せないケースもあるだろう。 その代表例が、ELISAキットを使って、継続的に実験や検査をしているケースだ

ジキルとハイドと試薬のロット差

「ジキル博士とハイド氏」という小説がある。 有名な小説なので、あらすじをご存知の方も多い…

細胞の鼻

細胞には鼻がある、って話を書きたいんだけど。 書き始めるとまた考え込んでしまって、なかな…

書評(ちょいたし)「サピエンス全史」(上巻) 「虚構」がもたらす破壊力

上巻を読み返していて、やっぱり大切なポイントを外しちゃったかな、と思ったので、ちょっと書…

書評「サピエンス全史」(上巻)客観的で冷静な文章にひそむ、優しさと怒り

遅まきながら「サピエンス全史」を読み始めた。 (ユヴァル・ノア・ハラリ 著、柴田 裕之 訳、…

有効数字は体で覚える

有効数字… 有効数字について習ったのは、いつだっただろう… たしか中学の数学の授業だっただ…

細胞密度の計算のしかたをゆっくり考える

細胞を血球計算盤で数えた結果に「10の4乗」を掛けると、細胞密度 [cells/ml] に換算できます…

「同じことを何度も聞くな」の落とし穴

「同じことを何度も聞くな」 って言われたことがある人は多いだろう。 他の人がそう言われてるのを聞くことも多いんじゃないだろうか? だから、 「同じことを何度も聞いちゃいけない」 と思ってる人も多いはずだ。 でも、それは場合による。 例えば経費精算の手順とか、一度教わったらあとは教わったとおりにやればいいだけのことなら、何度も聞いたら怒られるかも知れない。 でも、  A だから B  B だから C と、順を追って理解する必要があるモノゴトは、そうはいかない。 専門