AIが意味を理解しない理由が分かりやすすぎて衝撃だった
ちょっと前の本なんだけど、
「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」
(新井 紀子 著、東洋経済新報社)
この本は衝撃だった。
著者の新井氏は数学者であられるらしい。
この本によれば、
数学には今のところ、
論理
確率
統計
の3つの言葉しかないらしい。
知らなかった・・・
「意味」を扱える数学というのは、まだ発明されてないんだそうだ。
言われてみれば、確かにそんな数学は聞いたことがない。
そして、AIは数学でできている。
だから、
① 意味を扱える数学はない。
② AIは数学でできている。
③ よって、AIは意味を理解しない。
というわけ!!
あまりに分かりやすすぎて衝撃だった。
(僕の誤解が含まれていたら、すみません。でも、思い切って要約すると、こういうことだと思う。)
さらに本書では、AIは意味を理解しないので、AIに奪われない仕事、人間に残される仕事は、意味を理解しないとできない仕事になるだろう、という予測が続く。
この未来予想図が当たるかどうかは、僕には分からない。
でも、僕らが日ごろ便利に使っているルート案内とか、自動翻訳とか、動画配信サービスのレコメンド機能とかは、「意味」を理解せずにはたらいている。
最近の自動翻訳のすごさをみると、文章の意味を理解しているとしか思えないけど、でもやつらは「文章の意味」を利用せずに訳文を作り出しているのだ。
このことは知っておくべきだと思う。
AIに使われず、AIを使う側に立つために、知っておくべきだ。