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6月第4週 今週の「本の話」 ベスト3!

3位★安倍晴明をしのぐ陰陽師登場! 妖かしの世界が東北を舞台に壮大に描かれる――『噴怨鬼』(高橋克彦)

直木賞受賞作『緋い記憶』やNHK大河ドラマの原作となった『炎立つ』で知られるベテラン作家、高橋克彦さん。東日本大震災をきっかけとして休筆宣言し、近年は小説執筆から遠ざかっていました。
その高橋さん久々の新作長編『噴怨鬼』が刊行されました。こちらはファンを魅了してきた「鬼シリーズ」19年ぶりの最新刊であり、壮大な完結編です。刊行に際してのインタビューをお届けします!


2位★米中の覇権争いでは終わらない。世界は新しい戦争の世紀に突入した――最前線! リアルタイムの戦争研究

ウクライナ戦争以後、戦争はどう変わったのか? 米中の覇権争いでは終わらない新たな問題群を前に、台湾有事を抑止することは可能なのか?
ロシア・ウクライナ戦争をケーススタディに、「大国間競争」に埋め込まれた「終わらない戦争」について考えた高橋杉雄さん編著の『ウクライナ戦争はなぜ終わらないのか』
こちらの本から「まえがき」を公開中です。


1位★健康寿命は食事でぐんぐん延びる!

現在、日本人の「平均寿命」は世界トップの長寿を誇っていますが、一方で、「健康寿命」は意外に短いのが実情です。『80代現役医師夫婦の賢食術』は約40年、世界の長寿・短命地域を科学的に徹底調査した一冊です。
著者の家森幸男さんは85歳の京大名誉教授。その家森さんが自ら実践している「世界最高の健康長寿食」をはじめ、同じく81歳で現役医師の妻が毎日作る「健康長寿弁当」を写真付きで紹介、と実践できる内容が盛りだくさん。こちらの本から「はじめに」を公開中です。


●今週のポッドキャスト

【翻訳の部屋⑯】巨匠タランティーノの『その昔、ハリウッドで』。小説と映画はまったく別物!?(前編)

アカデミー賞2部門受賞、ゴールデングローブ賞3部門受賞した映画〈ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド〉を、監督のクェンティン・タランティーノ自ら小説化した⁠『その昔、ハリウッドで』(文藝春秋)⁠⁠。これは単なるノベライズではなく、映画にはない場面や映画にはない結末を擁した、堂々たる長編小説だった——それを実証すべく、なんと小説は読まずに映画だけしか観ていない、翻訳出版部員タカハシと本作を検証していく前代未聞の企画です(聞き手:文藝春秋翻訳出版部部長・永嶋俊一郎)!


【文學界presents文学への道】番外編・芥川賞候補作「ハンチバック」「それは誠」の魅力

7月19日の169回芥川賞の選考会が迫ってきました。そこで今回は「文學界」から候補に選ばれた、市川沙央さんの『ハンチバック』(単行本が文藝春秋から発売中)と乗代雄介さんの『それは誠』(単行本6月29日発売)の魅力を編集長と担当編集者が語ります。


【翻訳の部屋⑮】恐怖の帝王S・キングが作家生活50周年を前に放つ、らしさ満載の痛快作『異能機関』

S・キングが作家生活50周年を前に放つ、らしさ満載の痛快作『異能機関』は、恐怖の帝王の本領が炸裂するSF巨弾。

異能の少年少女を拉致する謎の機関〈研究所〉。彼らは子供たちの超能力を利用して何を企図しているのか。冷酷なるくびきから逃れるため、少年は知恵をめぐらせる――まさにキングの王道回帰ともいえる本作を、長年のキング担当&文藝春秋翻訳出版部部長のナガシマと担当のタカハシが熱く語ります!


【オールの小部屋】北方謙三、桐野夏生、小池真理子、宮城谷昌光……ベテランの技に陶然!

オール讀物7月号は大ベテランそろい踏みの超豪華な1冊。北方謙三さん15枚の短編3作一挙掲載のほか、桐野夏生さん&小池真理子さんの対談、宮城谷昌光さんの「三国志名臣列伝」等々、〝オールでしか読めない〟熟練の技について、編集者がたのしく紹介していきます。


【オールの小部屋】7月号「ミステリー新世紀」は骨の髄まで謎解き一直線!

オール讀物7月号は、かつてここまで推理濃度の高い号はなかったのではと思えるほどのミステリー大特集。有栖川有栖、米澤穂信、新川帆立、坂木司、中山七里、青柳碧人、芦沢央、恩田陸、織守きょうや、逢坂剛各氏の傑作読み切りをオール推理部員が徹底解説。さらに道尾秀介さんとSCRAP代表・加藤隆生さんの対談、新鋭・荒木あかねさんのエッセイまで!
骨の髄まで謎解き一直線の7月号をご堪能ください!


【話題作🎧試し聴き】浅田次郎『大名倒産 上』朗読・菅沢公平

オーディオブックの話題作を少しだけ試し聴きしませんか? 本日6月23日公開の映画『大名倒産』は、神木隆之介主演、杉咲花、松山ケンイチ、浅野忠信、佐藤浩市主演の超話題作。とても楽しみですね。こちらは、オーディオブックでもお愉しみいただけるんですよ。



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