キャリアカウンセラーの読書記録No.1
ポジティブフィードバック ヴィランティ牧野祝子:著
ヴィランティ牧野祝子さんが書いた本です。日野さんは、国際エグゼクティブコーチをしています。過去20年余り、十カ国の多国籍企業で働いてきた経験を活かして国際エグゼクティブコーチとして活躍しています。キャリアに関する課題や悩みを解決するようなお手伝いをしています。クライアントは外国の企業の方が多いそうです。
私がこの本を選んだのは、フィードバックの種類には四種類あるんですけども。結果承認。行為承認。存在承認。可能性承認。存在承認までは知ってたんですけれども。可能性承認っていうのは初めて聞いたので、どういうものか知りたくて読むことにしました。。
そもそもポジティブフィードバックとはどういうものでしょうか?
言葉からは、単純に肯定的な言葉を使ったフィードバックかなと思いました。
ポジティブフィードバックは、必要な時に、相手を思って、肯定的な言葉がけをすることです。相手の「行動」や「やってくれたこと」に対して、「良かったところ」を伝える行為です。そして、「頻繁に」「すぐに」「どこでも」「具体的に」「ポジティブに」この五つがポイントです。
例で挙げられているのは、ビル・キャンベルという天才コーチのことです。このビル・キャンベルは、Appleのスティーブ・ジョブズや、googleのセルゲイ・ブリンとラリー・ペイジが師事していたコーチです。
この人は、「人の一番いいところや、最高の業績を、いつも強調して」伝えていました。こういうことがポジティブフィードバックです。
可能性承認というのはどういうものでしょうか?
私が考えたのは、今はできていないけれども、伸びそうなところを、フィードバックとして伝えるのかなとういことでした。
この本で描かれていたのは、以下のことです。可能性承認とは、改善点を、将来や未来の 期待として、肯定・応援の形で伝えることです。起こってしまった、悪い状況は仕方がないから、「これからどうする?」と問いかけて、未来に焦点を当てるフィードバックです。
部下の立場から言うと、自分のことを信じてくれる。そして 期待してくれる。目的までの道順を、一緒に明確にして、ブレーンストーミングして、一緒に考えてくれる。必要であれば相談するけれど、基本的には、任せてくれる。そういう信頼をベースとしたフィードバックのことを可能性承認といいます。
ポジティブフィードバックは、相手に「見ているよ」「認めているよ」「感謝しているよ」ということを、笑顔で明るい声で、肯定的な言葉を使って伝える方法です。それによって部下が育っていくのです。