なりたかったもの
子供の頃、何になりたかったのか。今も思い出せない。
でも、小説家になりたかった、ということは中学の頃から漠然とあって、
高校時代にはかなり確かなものになっていたのではないだろうか?
では、どんな小説家になろうと思っていたのだろうか、思い出せない。
サリンジャーだったのか。『ライ麦畑でつかまえて』は衝撃の一冊だった。
大学時代、村上春樹の『風の歌を聴け』を読んで、苦しいほどのジェラシーが起きたことは覚えている。
50年近く経とうとしている今も、そのときの思いは変わらない。
3年前に一つ、初めて中編を書いたけれど、そこで止まっている。
そろそろ本気で書かないと人生が終わってしまう。