大の字に眠る

ふと横を見ると
妻が大の字になって
ぐっすり眠っている。
両腕を真横に広げ
足も開いている。

ごうごうと
鼾までかいている。
ちいさな人なのに
羨ましいくらい
豪快な眠りだ。

ぼくはといえば
横向きになって
小さく丸まって眠る。
あるいは俯せに
ひどい寝相で眠る。

彼女のように
大の字になって
豪快に眠ってみたい。
いつもそう思うのだが
決してそうならない。

生来の性格の違い。
きっとそうなのだろう。