母の命日

母の命日である。
結婚した頃か、
僕が生まれた頃か、
母の白黒の写真が
残っているが、
とても美人だった。

眸が大きくて
笑顔が可愛い
綺麗な人だった。
写真で見た
原節子みたいと
思ったことも。

スリムな母が
いつの間にか
ふくよかな人に
なっていった。
よく笑う明るい
性格が魅力だった。

天気が悪くて
墓参りはいかず、
家で線香をあげた。
母が好きだった
ちらし寿司を
お昼に供えよう。