「湯を沸かすほどの熱い愛」

お風呂屋「幸の湯」のお母ちゃん、
やさしい娘・安澄と二人暮らし。
お母ちゃんの双葉はある日突然、
医者から末期癌を宣告されちゃう。
蒸発していたお父ちゃんを探し出し、
子供を連れてお風呂屋に戻ってくる。

お風呂屋は久方ぶりに再開される。
心配していた街の人も大喜びだ。
いじめにあっている安澄を勇気づけ、
逃げない人間になって欲しいと願う。
安住の生みの親の元へ連れて行く。
お母ちゃんは出生の秘密を告げる。

お父ちゃんが浮気してできた女の子を
家族のひとりとして迎える気構え。
「しゃぶ、しゃぶ」と肉を湯に振らす、
なぜかそれだけで涙が出てしまう。
やさしく愛にあふれるお母ちゃん。
でもついに病に倒れ死んでしまう。

誰にでもできそうでできない
あたたかい愛がたくさん詰まった
にっぽんのお母ちゃんを宮沢りえが演じた。
「湯を沸かすほどの熱い愛」、
ボクの心に永遠に残るだろう映画。
この映画のラストはここでは書かない。
あまりに切なく温かいラストだったから。