見出し画像

認知症?精神病院に入院?

82歳のKさんが入院したというラインが届いたので
どうなさったのか気になって娘さんに電話してみた。

どうやら身体的な病気ではなくて、認知症に関しての検査入院ということだった。先日私は一緒に飲みに行ったばかりで、その時はたくさん飲んで食べて大いに盛り上がったあと、Kさん がおっしゃる言葉を聞いて
すごく細かいところまでちゃんと観察してわかっていらっしゃると感心してたところだったので、娘さんの話を聞いていて驚いた。

ここまでの経緯で行くと、どうやら親子関係の中では
Kさんのことを 認知症と言うことにしておきたいという感じがする。

確かに、私が聞いていても、何度も同じことを話すし
電話が日に20回も30回もかかってくることもある。
でも、それは携帯電話の使い方が しっかりわかっていなかったり
何か少々不安定なことがあったときに限るので
毎日毎日そうなっているわけではなかった。
他人の私でさえ、そのことについては気がついているので
娘さんや息子さんがそのことについてわからないはずは無いのになと思う。

認知症とか、アルツハイマーとかいろいろな言い方で
程度の差はあるけれども、一般的な生活にはあまり支障がない程度でも、
いろいろな理由から施設に入ったほうがいいとか
病院でお薬を処方してもらったほうがいいとか言う話になった場合
たいていの場合は、行動が制限されるし
1人で出歩くことがしにくくなるので
患者さんは悪化することが多い。

自立して生きていきたいと言うふうに願っている本人 の意思とは違って
心配とご都合で入院をさせられたと言うふうに感じるので
無事に早いうちに退院してきて欲しいなと願うばかり。

精神科に入院したと言うことだから
メインは、不安症ということだったけど
誰だって 夫に先立たれたり、妻に先立たれたりして1人になったり
子供が独立して行ってしまって、孤独を感じたり
そんな瞬間は、あるものだし、歳をとれば取るほど
周りの人は弱ったり、死んだり病気になったりするし。

ますます元気に活躍していると言うような話にはならないわけだから
見ようによっては、全員が精神科に入れられる羽目になるかもしれないと危惧する。

病院の先生は、薬を出すのが得意だし
入院をさせるのも簡単にさせられるし
閉じ込めて出さないこともできる。

そうなっていないことを本当に願っている。

電話の話では、すぐに退院してきそうにはなかった。
周りから真綿で、締め付けられて行った様子を見ていると
恐ろしい感じがする。

もちろん携帯電話は不通になっているし
連絡をしようもない。
こういう事は今の世の中、特にお金がある人はすぐになってしまう可能性がある。お金がなければ入院することもできないし、その方がマシかもしれない。

不安や心配はあるだろうけれど
人間はずっと完璧ではないと言うことを忘れてしまっているんじゃないだろうか?

生まれた時は何もできず、死ぬ時にも何もできないで死ぬと言うことが当たり前なのに、できたことができなくなってきたら、突然病気になったと言うふうに思うのはおかしいし、できなくなったらその分サポートしていく体制にしていかないと、この先多くの方が同じ目に合うんではないだろうか。

あなたも、私も。

お金は全部現金で使ってしまうのよ!
今日1日を完全に楽しまなきゃ損よ!
おいしいものたくさん食べて、どこにでも出かけなさい!
体を動かしなさい!
友達をたくさん作りなさい!
子供や孫のことが気になるだろうけど、
それよりも自分のことを大事にしなさい!

これは全部Kさんが言ってた言葉だ。

支払いは全部クレジットカードで
完全に楽しむと言うことを忘れ
なかなか出かけないで、家の中で過ごしていて
体動かさず、 
子供や孫のことを中心にしていた私にとっては
Kさんの言葉は突き刺さる。

Kさん からこの言葉を言われて以来
できるだけ間逆の人生を過ごすようにしている。

ちょっと変わっているように見えて
実は、本当のことしか言っていない人を
精神病院に入れるのは間違っている。

早く帰ってきて欲しいな。



いいなと思ったら応援しよう!