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オペラ「ルチア」_2017年3月26日
役者であり私のソウルメイトでもある早瀬 マミちゃんと、オペラ「ルチア」を観てきました。
舞台に出る側である彼女のフィルターを通すと、さらに「ルチア」の素晴らしさが増して、とても面白かった。
「ルチア」 のストーリーを大雑把にまとめると、スコットランドの豪族の娘、ルチアの悲恋の物語。
政略結婚により、最愛の恋人との間を引き裂かれたルチア。結婚式の夜、花婿を刺し殺したルチアが歌う”狂乱のアリア”が、最大の楽しみの1つでした。
絶望の淵にあっても、それを表す音楽はとても美しく、舞台の隅々にまで光が溢れていた。そして、世界にほころびがない。聴覚、視覚、言語野のすべてが「美しさ」に満たされて、感動して涙が溢れました。
このところ私、ずっとこういう豊かなオペラを観たかったのですよ!
「ルチア」は舞台演出も素晴らしかった。
道具や衣装をふんだんに使って完璧なセットが組まれていただけでなく、プロジェクションマッピングも使って波を表現するなど、視覚的にも壮大でした。なんでも複数の機材を同時に使って、舞台の表側のみならず裏側からも出力していたそう。
そして、ルチアが歌う狂乱のアリアでも、ソプラノのオルガ・ペレチャッコの歌唱力が圧倒的に素晴らしかった。
聞き惚れていると、細胞のすべてが喜んでいるのが分かりました。
ただただ、うっとりです。
一流のオペラを体験できて幸せです。神様、アリア(ありが)とう!
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