「待つとは、なんと長いことかしら」_大好きな「トスカ」連続鑑賞2回目_2018年7月15日
最高! 最高‼︎ 2回目の「トスカ」。
なんて素晴らしいオペラ。あまりにも美しい。
ラッキーが起こって、今までで一番いい席でした。
指揮者ロレンツォ・ヴィオッティの、独特の”タメ”にうっとりです。
ヴァイオリンの調べが、苦しいほど切なかった。
感動のあまり、胸がいっぱいで言葉になりません。
涙が溢れすぎて、頭痛がするほど。
悲しいシーンだから涙するわけではなく、
感動的なセリフだから涙するわけではなく、
ただ、歌詞とは無関係に、
音楽が圧倒的に美しいがために、涙が溢れて止まらない瞬間がオペラには何度もある。
現時点で私がこの世で最も好きなアリアは、3幕目の「待つとは、なんと長いことかしら」というソプラノのアリアです(2番目は1幕目のエンディングのバリトンで、3番目はオペラ「ばらの騎士」の2幕目の2重奏か、オペラ「ホフマン物語」の「オランピアのアリア」)。
早朝に、最愛の恋人が目の前で打たれるシーンなのですが、メロディは優しくて、どこかワクワクと躍っている。肌が感じているであろう朝の清々しい空気と、安心してドキドキしていられる安堵、それが不安に変わり、絶望していく。
皮膚の内側と外側、耳で聴くものと、目に映るものが全てバラバラで、同時に刺激され、芸術に満たされる。
ソプラノも、指揮も、音楽も、天井の隅々まで細かく描かれた舞台芸術も、美しい。素晴らしい。オペラが大好き!
これから、
ロレンツォ・ヴィオッティの指揮する音楽を、少しづつ聴きに行きます。
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