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パーキンソン病患者さんの自主トレ応援で、一緒にできる運動を作成中!

あるくらぼ歩行研究所理学療法士でトレーナーのいしやまです

脳卒中とパーキンソン病のリハビリを研究しながら、街中の高齢者やちょっと弱ってきた人をビシビシしごく仕事をしています^_^

パーキンソン病患者さんとは非常に関わりが多いので、あるくらぼYouTubeチャンネルに出している動画は「パーキンソン病患者が自主トレでできるレベル」「虚弱傾向の人が改善のために取り組めるレベル」を意識して作っているので、難易度設定が低くなっています

今日はパーキンソン病患者さんたちとの運動について

いろんな状況・状態の方がいらっしゃいますが、やっていく目標は同じです
「動きやすい生活」
この記事をキッカケに考えてみてくださるとうれしいです


やったらできる、がんばろう!

これまでお会いしたかたほとんどが『やったらできるのに、やってない』
いろいろな理由が語られますし、推測できますが、思い出してください

パーキンソン病と診断されてもそれを跳ね返すように決心して活動を増やし、結果的に重症化せず過ごしておられる方、周りにいらっしゃいますよね?

それを「自分と違う」とみるか「やってみなけりゃわからない」とみるか
受け止め方は自由です

なるべく動けるうちにチャレンジするほうが、動きやすいし効果も感じられやすいと思います
でも、遅すぎるということはありません
パーキンソン病で寿命が短くなることはないというのが近年の総評で、不活発からくる他の症状の悪化(例えば糖尿病、心臓や腎臓や肝臓など)が問題になります

水分の不足

いろいろな意味で重要なのが水分補給です
目標は2000ccですが、だいたいが飲めていません
便秘が深刻でも、です
動きが悪くなることで水をカップに入れたりする準備ができなくて誰かに頼まないといけないから、しょっちゅう飲めないとおっしゃる方も多いです
ペットボトルから飲みにくいとか、上を向けないから飲めないとか、嚥下不良に陥ってることも多いですが、そういう方々は『動きが悪い』ということは自分で治せないから仕方がない、そういう病気なので、と考えて納得されていることが多いです

また「トイレに行く回数が増えるので飲まない」という方も多いです

運動は何をしたらいいかわからない・・・という前に、トイレまで行く練習をガンガンやりましょう!トイレ往復を1日30回くらいやると慣れてトイレまでが早くなります^_^

そもそも飲まないからトイレが近いというパターンがほとんどですから、飲んでぼうこうを正常に機能させて気持ちよく排泄しましょう

甘いもの食べすぎ

世界的に、パーキンソン病患者さんは手近にお菓子を置いて食事代わりにされてる方が多いです
日本だけかと思ってたら、世界的でした
結果として栄養が足りず『動く気にならない問題』やる気の低下が発生します
(この話は長くなるのでここでは詳しく書きません)

悪循環です

たんぱく質少なすぎ

お菓子をたくさん食べるので食事を減らしてます、と工夫してますアピールをされる方も多いですが、勘違いをしてはいけません
薬が効かなくなるのも『水分不足・糖分摂りすぎ・たんぱく質不足が原因では?』といつも思います

たんぱく質量は1日50~60gを何としても摂る!と決心して食べましょう
たんぱく質不足だと、せっかく運動しても筋肉がつかないので、いつまでも楽になりませんよ

いつもだいたいどのくらいたんぱく質を摂れてるか、一度ゆっくり計算してみるといいと思います
全然足りてないと思います

じっとしすぎ

パーキンソン病患者さんはWEB会議で出会うと、『画面がフリーズしているのかと思うほど、じっとして微動だにしない』という方がほとんどです

左右のおしりに順々に体重をかけるというような簡単なことを5分ほど連続で練習すると、動きが良くなってその場で立ち座りが改善されますが、その後またじっとしてしまうので、すぐ動けなくなってしまいます

ちょこちょこ動いて『筋肉に、動く時の感じを忘れないよう頻繁に指導する』のが大事です

どれが自分に当てはまりましたか?

・水分不足
・甘いもの食べすぎ
・たんぱく質少なすぎ
・じっとしすぎ
困っておられる方はだいたいが「全部に当てはまる」とおっしゃいます

改善できることがたくさんあるのです

運動は、こういうのが第一歩^_^

ただ、運動の指導だけはなかなか難しいのです。パーキンソン病患者さんの困りごとに合わせてアドバイスを受けながら運動できるという環境はほぼありません

そこで、ここに来れない人でも見たらそこそこ一緒に運動できたら、助かるよね!と患者会のみなさんと相談して、集まって運動して動きやすくなってる自分たちのことを動画にして、公開しよう!ということになりました

取り組みやすくて効果があるものを、毎回指導していますが、その風景を収録してとりあえずユーチューブにアップしてみました^_^
撮ったままの動画ですが、編集したりしてる間も寝かしておくのももったいないので、公開です(笑) このあと解説キャプションをつけていく予定です

まっさきに改善したい「立ち座り」

わかる範囲で一緒にやってみてください
口頭で説明している音声が入っていますので、やろうと思えば一緒にできると思います
なんといっても真っ先に改善したいのは「立ち座り」
立ち座りを改善すると運動量も増えるし、トイレもお風呂も着替えもやりやすくなります

50分くらいワイワイガヤガヤ、楽しくやっています^_^

難しいことをたまーにやるより、簡単なことを繰り返し繰り返し、1日の中で何回も繰り返しやるのがコツです

今回の動画は足元に簡易版足トレボードを置いていますが、みなさんには『足トレ足元ボード』で家で自主トレするように伝えています(ボードはあるくらぼ歩行研究所の特許で、販売中)

足を滑らせてどんどん動かす効果

足を滑らせて動かす運動をすると
・股関節の可動域が改善して1歩が出やすくなる
・歩くリズムで運動することで歩容改善
・股関節が使いやすくなって立ち座りがしやすくなる
という効果が現れます 
体幹トレーニングなのですぐ効果が出るのです^_^
股関節が動きやすくなったら、ハーフスクワットで筋トレです!

パーキンソン病患者さんだけでなく、誰でも足の動きが改善しますのでチャレンジしてください

ふたば会のみんなは終了後、
・帰る前に行くトイレまでがスタスタ安定したり、
・トイレの中での動作がやりやすくなったり、
・クルマに乗り込むのがササっと早くなったり、
とニコニコしながら帰って行かれます

運動、何をしたらいいかわからない・・・という方はぜひ動画を見ながら一緒にやってみてください
チャンネル登録もぜひよろしくお願いします!こういう活動を続けるために、登録者数を増やさないといけないんです・・・がんばってます^_^

これまで脳卒中やパーキンソン病の患者さんリハビリはたくさんやっていますが、当事者の方の様子は発表してきませんでした

ひとりひとり状況・状態が違うからです

でも、その中でも似た感じの方が多いパーキンソン病では、みなさんが運動に困ってるという声を、私もふたば会の方々も十分聞いて知っています
そこで今回『誰かの役に立とう!!』というパーキンソン病友の会大阪支部ふたば会part2のみなさんの協力?出演?で動画をアップすることにしました

当事者のどなたかの役に立ったり、指導に困っているリハビリスタッフの役に立てれば、うれしいです^_^(というかスタッフでお困りの場合はPD対応指導講習しますので連絡ください)

みんな、できることはまだまだあるよー!
100歳まで生かされるよー!
ちょっとでも元気に自分の思う自分に近付けていけるように挑戦しましょー!
応援してます!!!!


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