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みんな違って、みんないい

みんな違っています。

それぞれ違うこと


ホメオパシーの診察の通訳を通してたくさんの方との出逢いがありました。

通訳をしている時は「診察」であるがゆえ、たくさんのストーリーを伺う機会でもありました。

こころと身体のつながりを感じることと同時に

人それぞれ全く違う感性、全く違う感覚を持っていることも本当に強く感じていました。

時に質問に対する返答が自分と大きく違っていて、そんな感じ方もあるんだ!とびっくりすることも。

自分の視野の狭さと決めつけを感じて、恥じ入ることもありました。

どんなことに感受性を持っているか、その強さというのは、生まれつきのものがあるようでした。

マヤズム?


ホメオパシーの考え方でもうひとつ大きな特徴的な考え方が「マヤズム」と呼ばれるものです。

しかし、このことに関してS先生はほとんど言及されたことがありませんでした。

マヤズムとは原因を追究していく際にどうしても無視して避けることができない傾向の説明のひとつと思います。

本人の人生経験や心因性だけではなく、カルマと呼びたくなるような脈々と受け継がれていくものがあるのではないか、という事柄の説明です。

糖尿病を例にすればわかりやすいかもしれません。家族性糖尿病という生まれつきインシュリンを体内で作ることが難しい人がいます。これは遺伝子の異常によるものです。

しかし、どうしてこの家族性の遺伝子はオンになったんでしょう?どうして家系的にこの遺伝子を持つに至ったのでしょうか。そういった原因をホメオパシーで考えていくのに、マヤズムは関係しています。

ハーネマン先生の追究


200年以上前にハーネマン先生はどうしてある種の病気になりやすい人、治りにくい人、治っても繰り返す人がいるのだろう?というのを様々な面から生涯に渡り考え続けました。

どうやら本人ではなくても祖先から続くものがあるようだとたどり着いたものです。

今では遺伝子、DNAについてわかってきていますが、当時はまだそんなものがあるともわからない時代です。(マヤズムは一概に遺伝子疾患の話ではないですが…)

しかし、S先生がほとんど言及されなかったのは、マヤズムは現象の一側面でしかないと考えておられたからだと理解しています。

どうしたって人間にはそういう不思議などう考えていいのかわからない出来事が起こることがあります。

嫌になるような代々続けられてきた負の連鎖が見える時もあります。

だけど、大切なのは目の前にいる患者さんが苦しんでいる症状から解放される事なんだ。

その説明や原因追及ではないんだ。

とS先生がお話ししてくれたことがあります。

エネルギーの少ない私


人の身体は常にバランスを取ろうとしています。

「人は生まれながらに平等に均一な健康状態を持っているわけではない」というホメオパシーの考え方に接したときに、私は目からうろこがぽろぽろ落ちるような気持ちがしました。

なぜなら、ホメオパシーに出逢うまで私は長い間、自分には元気が足りないと感じていてどうしたらほかの友人のように元気になれるだろう!

学校に毎日通って、部活やアルバイトもして、友人と遊びに行くこともできるようになるだろう?とずっと悩んできたからです。

何か努力をして身体を鍛えれば、「みんな」と同じようにできるようになるんじゃないか、というのが私の淡い期待でもありました。

生まれながらそれぞれ持っている健康のレベル


生まれながらに病気にかかりにくく、持っているエネルギーが大きく活発な人、心が傷つきにくい人がいる一方で、

生まれながらに病気になりやすく、持っているエネルギーも少ない人、感受性が強すぎる人もいる、という理解はその当時の私にとってはガーンと衝撃のあるお話でした。

当時はまだHSPという言葉もない時でした。(今ではこの概念が広まってきたことを本当に有り難く感じています。たくさんの人が救われたと思います。)

「健康な身体」にならないといけない、「普通」に「健康」で活発になりたいという気持ちが強く私にはありました。(そして、そうではない自分に対する自己嫌悪!)

大人になってからはその「普通に健康な身体」のイメージは週5日、9-17時で働き、そのあと習い事や友人と飲みに行ったり、土日にはアクティブにどこかへ出かけ趣味を楽しむ、というものになっていました。

それが私は週5働くどころか、週3でも厳しい。すぐに熱が出て、疲れやすく寝込んでしまう。。私はだめな人間だ…という気持ちでした。

その中でこの「人それぞれ生まれ持った健康のレベルがある」と言う考え方に出逢って、今では私は自分に対する理解を少し得ました。

私は周りのあらゆるものから情報を受け取ってしまい、そのために非常に疲れやすく、また他者の気持ちに共感しやすいためにそのことにエネルギーを消費しやすい。だから、自分でペースを調整する必要があるという理解を持っています。

ホメオパシーの通訳をする時は前後にゆっくりと休息をとって備えることをしていました。

生まれつきエネルギーがある人のようなレベルにはなれないけれど…

これが私と受け入れて、私は私の出来うる努力をして私にとって最大の健康な状態でいること、に目を向けることができるようになりました。

この意識を持つ事がずっと出来ていたわけではありませんが、今はまた再びその気持ちになっています。

それぞれ違うということは、それぞれ合うものが違うということ。


この3本柱を大切に


自分の感情を大切にする事。

免疫力を信じる事。

自分をよく知り、自分の健康レベルを理解する事。

私が大切にしていることです。

ホメオパシーだけでなく、きっと生きていくなかでさまざまな場面で役立つことではないかなと思います。

なかでも、自分を知ること。

本当に本当に人はそれぞれ違います。

次回はそのお話をしたいと思います!

私たちそれぞれが違うことは人生を素敵に彩ることでもあります。

火曜日と金曜日の午前中にアップします!

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