司書教諭や担任ができる読書推進
1 はじめに
司書教諭,学校図書館担当,読書推進教師など,子どもの読書にかかわるポジションは様々ですが,学校の教師としてどのように子どもに読書推進ができるのか,具体的な方法についてまとめてみました。
2 子どもと取り組む
本を読ませたい
おすすめの本を手にとってほしい
とにかくまずは図書室に来てほしい
など,熱い思いを持たれていると思いますが,教師主導にならないように注意しましょう。
子どもが
自分たちで課題意識を持っている
達成したい目標を持っている
達成感がある
というのは教育で大切な要素です。
委員会やクラスの子どもと一緒に考えて,手立てを講じていきましょう。
とはいえ,こちらが何かを提示してやらなければ子どもは動きようがありません。
手立てを講じて子どもを動かしましょう。
3 現状を適切に把握する
今,子どもの読書の状況はどうですか?
本が借りられていない
図書館への来館者が少ない
読みたい本がない
借り方がわからない
図書室に入りにくい
本を読むことに苦痛を感じている生徒が多い
など,先生や子どもの課題がどのような角度か,明確になっているかによってアプローチが全く異なります。
せっかく委員会活動の時間を設けても,
「図書委員会からの報告です。今月の目標は,本をたくさん借りてもらうです。そのための取り組みとして,ポスターを作って掲示をします」
なんてことになりかねません。
まるでやらされた自発性のない活動ですよね。
何が課題をまず明確にして,
環境を整えればよいのか
使い方のオリエンテーションをするべきなのか
図書室に足を運びたくなるイベントを設けるべきなのか
正しい方向で努力をしなければ,解決には近づきません。
これはすべてのことに当てはまりますよね。
そんな力も読書推進で培っていきたいですね。
4 おわりに
具体的な実践方法について,
学校図書館でできること
担任,学年団でできること
の二つの視点でまとめたいと思います。
環境によっては(望ましくはないですが)忙しくて協力して読書推進していこうという雰囲気になりにくかったり,協力を得にくいこともあるかもしれません。
まずは個人から始められる取り組みも紹介します。
ぜひ,どのような取り組みをしているのか教えていただければと思います。