傷付きたがりのわたし
21歳になっても、孤独ぶりたがるティーンエイジャーな心の持ち主。それがわたしです。
辛くても忘れたくない過去がある。
それを思い出しては泣いて、恨んでは泣いて、
また愛す。
思い出したくないくせに、思い出の曲を聴き、当時の気持ちに思いを馳せる。
わたしがずっと立ち止まってるのは、これのせいなのだろう。
思い出さないことは、わたしにとって無かったことになるのと同じで、どうしてもそうしたくない理由があった。
今までで出会った人の中で誰よりもわたしのことを愛してくれたような気がしたから。
その時の私は,甘やかされることと大切にされることの違いも知らず、勝手に愛されていると錯覚していた。
彼も驚いたかもしれない、わたしがこんなに傷ついていることに。
でも感情は、理性とは別だから。
それに気づいた時にはもう遅くて、わたしはボロボロだった。
それでも、私にとってその壮大な物語を自分のものにしていたく、また傷つきながらも思い出す。
静かに自分の中にしまい込むにはまだ若い。人生経験が足らなすぎた。
子供と大人の狭間に居過ぎている。世間は子供でいることを許してはくれないのに、私はまだ大人にはなれない。
傷つきたくなんかない。
ただ、手放すのを惜しいと今は感じている。