聞く技術 聞いてもらう技術
こちら読みました。
めちゃくちゃおもしろかったです。
「聴く」ことについての本はたくさんあって、読んできたけれど、
「聞く」ことのほうが難しいようなのです。
「聴く」と「聞く」については、様々な定義があると思いますが、
著者は、
と整理しています。
そんなシンプルな願いが、「聞いてほしい」という思いが、実現されることが難しくなっている時代なのかもしれません。
「聞こう」と思ったとき、それができないのは、
「聞いてもらう」ことがないから。
だから、「聞いてもらう」必要がある。
「聞く」は「聞いてもらう」に支えられているとして、それぞれの技術の小手先編が紹介されています。
ひとつだけ、ご紹介。
第2章の「孤立から孤独へ」の中でも「時間」は出てきます。
少し話が逸れるかもしれませんが、「友達」と「時間」というのは関係があるように思っています。
本の言葉を借りると、
「頼りになる友達」は、「また会えると信じられる友達」
なんじゃないかな、と思います。
ずっとしばらく会うことがなかったとしても、「また会える」と信じていられる友達。
それが、「頼りになる友達」。
それは、「つながっている」と信じているということかもしれません。
そんな友達、つながりに救われているのだな、と思います。
そして、それは「聞く」技術としても活用できるようです。
「また会おうね」。
その一言がパワーを持っていて、「また聞いてもらえる」と思ってもらえるかもしれません。
他にも、色んな技術が-小手先編-として書かれています。
もうひとつ、あとがきの中で印象的だった言葉を。
そうですね。
シビアで、タフで、リアルな悩みはすり替えられない。すり替えてはいけないから。
その中で「聞く」ということがもたらしてくれるものは、きっとあるのだと思います。
キャリアコンサルタントとして、「きく」をやり続けていく身として、
改めて「聞くこと」「聴くこと」「聞いてもらうこと」、学び続けたいな、と思います。
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