【メンタル強化】健康経営コンサルが20代の自分に読ませたかった本3選
今日からいよいよ新年度である。
この時期の近所の本屋は賑やかだ。
お客が必ず通る一番目立つ棚は
新社会人向けコーナー。
毎年おなじみの光景。
ライティング、ロジカルシンキングを
はじめ○○力といった様々な
ジャンルの本が並んでいる。
これを全部読んだら、
きっと無敵な社会人になれてしまう。
そんな錯覚を覚えてしまうくらい
眩しいタイトルばかりだ。
いわゆる定番の本の紹介は、
著名人の先輩方におまかせするとして、
別の切り口でタイトルどおり紹介したい。
キーワードは「メンタル強化」である。
私はかつて健康経営コンサルとして、
中小から大手企業まで
年間10万人以上の働く人々の
現場を見てきた。
その中で若い方が様々な理由で、
心の健康を患っていくケース
を数え切れないほど見てきた。
20代のうちで、
業務に支障をきたす
フィジカル面での不調を
抱えている人は極めて少ない。
それに対し、強調しておきたいのは
メンタルヘルス不調は、
誰にでも起こりうることで、
しかも再発率が高い。
一度休んでも
再び繰り返してしまうケースも多い。
メンタルダウンを
若いうちに経験すると、
将来のキャリア設計にも大きな支障をきたす。
これは知っておいてほしい。
かねてからの希望の会社に入って、
万事オッケー。
果たしてそうだろうか。
いまの20代はこれから
働く期間は本当に長い。
ロジカルシンキングや
コミュニケーションスキルだといっても
心身が万全でなければ、意味がないのだ。
特にメンタルがすべての大きな土台に
なることは知っておいて損はない。
そのために一人でできることは、
ストレス耐性を上げることだ。
何がストレスの原因となり、
それをどのようにとらえケアしていくか。
あなたなりの対応を
見つけられる3冊を紹介する。
かつての若手の
ビジネスパーソンだった方も、
ストレス耐性を上げたい方は
ぜひ最後まで読んでみることを
お勧めする。
1、苦しかったときの話をしようか ビジネスマンの父が我が子のために書きためた「働くことの本質」
言わずと知れた、
あのUSJの業績をV字回復させた
森岡毅氏の本。
マーケターなら知らない人はいないの
ではないだろうか。
この本のタイトルにもあるとおり、
苦しかったときの話だ。
著者が27歳のときの
P&Gでブランドマネージャーを
任されたときの
エピソードは必読である。
ビジネス書を読んで涙が頬をつたった
経験は、後にも先にもこの
本だけである。
職場で本当に追い込まれた苦しい状況。
それはストレスが最高にかかる
期間が続くことを意味する。
著者がなぜ追い込まれるに
いたったのか、そこから何を学んだのか。
ストレス耐性が最も求められる
ハードな場面の追体験ができる点が
この本の最大の魅力であると思っている。
苦しかったときの話をしようか ビジネスマンの父が我が子のために
書きためた「働くことの本質」
2、入社1年目からの「絶対達成」入門
「絶対達成」という文字に
たじろがないでほしい。
ベストセラーを多数輩出している、
経営コンサルタントの
横山信弘氏の本である。
特に営業職に従事される方は、
必ずチェックしてほしい
ビジネス書作家でもある。
この10年でスマートフォンが
爆発的に普及したように、
変化はすぐにやってくる。
10年前まで「あたりまえ」だと
思われたことが、すでに「あたりまえ」
ではないことがたくさんある。
「これが普通」だと思える
基準を高めて仕事ができるようになれば、
当然ながらストレス耐性も高まっていく。
この本は、単純に忍耐を求めている
内容の本ではない。
当たり前の基準を高め、
一生食べていくのに困らない人・どこに行っても「活躍」できる人の能力を獲得する
ためのノウハウが詰まっている。
入社1年目のうちは、この本の内容を愚直にやりきれているか問い続ける
だけで十分だ。社会に出てから15年経っている自分が読み返してもそう思える本である。
入社1年目からの「絶対達成」入門
3、精神科医が教える ストレスフリー超大全 ―― 人生のあらゆる「悩み・不安・疲れ」をなくすためのリスト
最後にご紹介するのは、
最も実践的な本である。
25万人以上の登録者数を
誇るYoutuberでもある、
精神科医の樺沢紫苑先生の著書である。
健康管理だけでなく、
人との付き合い方や生き方に関わることまで、
悩みに対しての具体的な対処法が
書かれている。
みなさんの家には薬箱や防災セット
はあるだろうか。
この本は、これらと同じ役割で
近くに置いてほしい。
この本が手元にあれば、
何か悩みが起こったときに、
すぐに対処できるようになる。
たしかにいまこれを
読んでいる時点では
悩んでいないかもしれない。
だが実際に人は悩んだり、
追い込まれると驚くほど
最初の行動やケアは
できないのだ。
最初の一歩はこわいのだ。
特に人に助けを求めるという
行動は後回しにしがちだ。
まずは一読しておいて、
本棚においておこう。
それぞれの悩みに
「科学的なファクト」と
「今すぐできるToDo」が
書かれている。
著者も悩みの9割は解決できるとしている。
私自身も読んで実践している
ことはたくさんある。
朝散歩、睡眠、SNSとの向き合い方、
職場の人間関係のスタンスなど
事態が好転したことはたくさんある。
数え切れないほどの付箋が貼ってある。
特に「嫌なことを忘れる方法」
というところに書いてあるToDoは
私のストレス耐性アップに大きく寄与した。
これらがわずか1,800円程度で
学べるのははっきり言ってお得すぎる。
精神科医が教える ストレスフリー超大全 ―― 人生のあらゆる「悩み・不安・疲れ」をなくすためのリスト
4、最後に伝えたいこと
ここまでストレス耐性を
上げるというテーマで、
本を紹介させて頂いた。
若い人たちに声を大にして
伝えたくてこのテーマにした。
新年度の新しいスタートになる
この日、早朝に一気に書き上げた。
さっき入れたつもりの
コーヒーはすっかり冷めてしまったが
気にしないでおこう。
最後にまた強調する。
あなたなりにメンタルを保ち、
仕事に取り組める環境づくりを
最優先にしてほしい。
メンタル不調は一度なって
しまうと長期戦だ。
キャリアだけでなく、
周囲との人間関係など
大きな影響を及ぼす。
骨折したら、若い人なら
それなりの時間が経てば
骨がつながって治る。
ところがメンタル不調は、
再発のリスクもあり、
そう簡単にはいかないのだ。
そうして取り返しの
つかなくなってしまった
現場や従業員をコンサルとして
嫌というほど見てきた。
あなたにはそうなってほしくない。
これだけ変化の激しい
厳しい時代だからこそ、
メンタルヘルスも
セルフケアをしていく必要がある。
今のうちにこの3冊で
ストレス耐性を高めておくことは、
最高の自己投資になる。
未来で活躍する自分を守るために、
できる行動を起こしていこう。