【ビネガー】あなたに合ってるのは?飲むリンゴ酢と黒酢サプリやればキレイに痩せるって思ってないよね?
はじめまして、薬剤師の宮本です。
今回は、「あなたに合ったリンゴ酢と黒酢の使い分け」の内容を紹介します。
空前のスノブームの現在ですが、そもそもリンゴ酢と黒酢の使い分けがわからない方もいるのではと思いまして、この動画を準備してみました.
この動画を見ることで
リンゴ酢と黒酢に共通する効果
リンゴ酢だけの効果
黒酢だけの効果
酢を取り入れる際の注意
について知ることができます
それでは本題に入りましょう!
◾︎リンゴ酢と黒酢に共通する効果
まずここでは、リンゴ酢と黒酢の両方に共通する内容をお伝えしていきます
酢の主な効果は、クエン酸による効果になります。
1つ目は疲労回復効果
人が疲れを感じるのは、乳酸という疲労物質が体内に蓄積しているためとされています。
乳酸は通常なら代謝によって自然と消費されます。
しかし、何かしらの理由で代謝機能が衰えてしまうと。乳酸が体内に増えて、体の様々な筋肉と結合して溜まってしまいます。
それが結果的に、疲労を感じるようになります。
酢に含まれるクエン酸や酢酸によって、乳酸を分解されやすくなり、運動後や頭を使った後の疲労回復に効果的です。
2つ目は、血流を改善する効果
血中コレステロール値や中性脂肪値、血糖値が高い人の血液はドロドロであるといわれています。
血液がドロドロになるのは、栄養バランスの悪い食生活や睡眠不足、喫煙、ストレスなど生活習慣の乱れが大きな原因です。
血流の質が悪いと、血液の流れが悪く、血流が滞った状態になり、悪化すると高脂血症になります。
これをそのままにすると、血栓が発生し、動脈硬化を引き起こしてしまう危険性が高まります。
動脈硬化は、心筋梗塞や脳梗塞といった生活習慣病の発症リスクを高める、という指摘もあり注意が必要な症状です。
酢に豊富に含まれるアミノ酸やクエン酸などの有機酸は、血液の循環を改善し、サラサラの血液にしてくれます。
これによって生活習慣病予防や血圧低下に効果的です。
3つ目は、美肌効果
酢の含まれるクエン酸によるキレート作用という働きが美肌にも有効です。
キレート作用とは、体内に入ったミネラルが別の物質に変化してしまわないように囲って、必要なものは吸収させ、不必要なものは排出させる働きのことです。
特に悪魂のミネラルが排出されずに体内に蓄積すると、肌だけでなく細胞や臓器に悪影響を与えてしまいます。
酢のクエン酸によってデトックスにもつながるということです。
他にもクエン酸には、抗酸化作用もあるので、活性酸素の発生を抑え、肌を含めて身体全体の健康を支えます。
4つ目は、栄養の吸収を促進する効果
酢には栄養の吸収を促す効果も期待できます。
特にクエン酸の持つキレート作用によって、カルシウムやマグネシウムなどミネラルが吸収されやすい状態をつくり出します。
カルシウムやマグネシウムの吸収量が増えると、メンタルの乱れや骨粗しょう症の予防が期待できます。
料理に混ぜるなどして色々な食材と酢を一緒に摂ることで栄養素を無駄なく、効率良く摂ることができます。
5つ目は、尿酸値を下げる効果
尿酸値が高いと痛風や尿酸結石、腎障害、動脈硬化症などを引き起こす可能性が高くなります。
酢に含まれるクエン酸には、尿酸値を下げる効果があります。
尿酸値を下げるには、尿をアルカリ性に近づけ、尿酸を排出させやすくする必要があります。
クエン酸によって、尿酸の酸性をアルカリ性の尿に溶け出しやすくして排出されます。
◾︎リンゴ酢と黒酢の効果の違い
ここからはリンゴ酢と黒酢の大まかな違いをお伝えします。
リンゴ酢は主に酢酸とクエン酸が豊富で、内臓脂肪の減少や疲労回復に効果があり、黒酢はアミノ酸が豊富で、美容効果や筋肉の修復、血圧の調整に効果があります。
そのため、リンゴ酢は飲む酢として最近人気ですし、黒酢はサプリメントとして昔から人気があります。
それでは、この2つの酢をより使い分けができるように、リンゴ酢と黒酢のそれぞれにしかもたない効果についても知っておきましょう。
【リンゴ酢】
1つ目は、ダイエット効果
ある研究報告では、に1日15ml(大さじ1杯程度)の摂取することで、皮下脂肪、内臓脂肪、全体脂肪の減少効果が認められています。
リンゴポリフェノールのプロシアニジンが、脂肪の燃焼を促進し、白色脂肪を褐色脂肪に変えることで、痩せやすい体質を作ります。
脂肪にはいくつか種類があります。
エネルギーとして貯蔵される脂肪(白色脂肪細胞)と逆に貯めた脂肪を燃やすために活性化してくれる脂肪(褐色脂肪細胞)があります。
褐色脂肪が多ければ多いほど、貯めた脂肪が燃焼しやすくなり、痩せやすい体質であったり、エネルギーや代謝が良いことになります。
この白色脂肪をベージュ細胞にして、褐色脂肪に近い状態にすることができます。
これがプロシアニジンの効果として期待されています。
酢を取ることによって体重、皮下脂肪が落ちてくきます。
特リンゴ酢の場合にはプロシアニジンが白色脂肪細胞から褐色脂肪細胞へ変化したり、褐色脂肪細胞を活性化させることで脂肪を燃えやすくしてくれます。
2つ目は、血糖値をゆるやかにする
リンゴ酢には、リンゴに含まれている水溶性食物繊維のペクチンによって、血糖値を安定させることが知られています。
過食の原因として、糖分をとり過ぎてしまうことで、食後血糖値の上昇が起こります。
これを抑えるために、インスリンという血糖値の上昇を抑えるホルモンが分泌されます。
しかし、インスリンには余分な糖質を脂肪へ変換を促す働きも併せ持っています。
そのため、糖質や血糖値が上がりやすい食品を摂ってしまうと、脂肪がつきやすくなってしまいます。
お酢に含まれる酢酸にも同様の効果があるため、血糖値が気になる方、体型維持をしている方はリンゴ酢を食事中に取り入れていただくことで、血糖値の上昇をゆるやかにして過食を減らすことにつながります。
3つ目は、LDLコレステロールの減少
リンゴ酢には、コーヒーにも含まれているクロロゲン酸があります。
クロロゲン酸は、強い抗酸化作用によって体内の炎症を抑えたり、LDLコレステロールを低下させるといったさまざまな効果があります。
脂肪が貯まる場所として、肝臓もあり脂肪肝の予防にもつながります。
4つ目は、口臭予防
リンゴ酢の中に含まれているリンゴ酸が、口の乾燥防ぐため唾液を増やしてくれます。
そもそもお酢は酸の強いものになりますが、唾液が増えてくれるこで、酸を中和しようとします。
それが結果的に、口の中の唾液が増えてくれることで、菌の繁殖も抑えられるため、メルカプタンと呼ばれる菌が発する口臭の成分を減らすことにつながります。
5つ目は、美白の効果
お酢そのものには、酢酸やクエン酸などによって美肌効果が期待されています。
特にリンゴ酢には、アルファヒドロキシ酸(AHA)という美白成分が含まれており、加齢やストレスで乱れがちな肌のターンオーバーを整え、シミを薄くする効果が期待されています。
【黒酢】
リンゴ酢にはない黒酢の成分としてメラノイジンがあります
黒酢の黒、茶色の成分です。
メラノイジンは、糖とタンパク質が結びついて起きるメイラード反応でつくられる物質です。
味噌やしょう油の色にもなっています。
食べ物を加熱した際などにつくられる物質でもあり、ある意味コゲの部分とも言えます。
実はこのメラノイジンですが、体の中のタンパク質と糖質が結びついてできる糖化最終産物 AGEsの仲間とも言われています。
体内でこの反応が起こることを糖化とも言われます。
AGEsは、体内でコラーゲンなどのタンパク質と結合してしまうなってことで、体内で排除する反応が生じます。
その結果、AGEsを分解しようとコラーゲンやエラスチンの分解酵素が増えてしまって、最終的には皮膚のシワやたるみの原因となります。
それを知ってしまうと、取らない方がいいのではと思ってしまいますが、この話はあくまでも体内で起きた場合のことです。
AGEsの中でも良いものと悪いものがあり、メラノイジンは抗酸化作用を持ち、血管内の健康を守る効果や整腸効果が知られ注目されている成分なため、良いAGEsとするとわかりやすいです。
前情報が長くなりましたが、黒酢の効果をお伝えします。
1つ目は、細胞を若々しく保つ効果
黒酢のメラノイジンは、抗酸化作用を持ち、活性酸素によって受けたダメージを予防します。
それだけでなく黒酢には、豊富なアミノ酸とクエン酸を含んでいるため、活性酸素からのダメージを予防しつつ、肌に必要な栄養を補うことにつながります。
黒酢に豊富に含まれているアミノ酸は、美しい肌をつくるための様々な働きをします。
まず、チロシンやトリプトファンは成長ホルモンの分泌を促します。
成長ホルモンはアンチエイジングに欠かすことのできない物質とされ、不足すると肌にしわができやすくなります。
アスパラギンとアスパラギン酸はエネルギー生産効率をスムーズにします。
エネルギー生産効率を活発にし、細胞の生まれ変わりであるターンオーバーの働きもスムーズにします。
そして、システインはシミの原因となるメラニン色素の沈着を防ぎます。
他にも、黒酢に含まれるグリシンには保湿作用・抗酸化作用があり、
セリンは潤いを保つ天然保湿因子の主成分となり、リジンは体の組織の修復を促進します。
このように黒酢は肌に良い成分をバランス良く含んでいます。
2つ目は、血流を改善する効果
メラノイジンの抗酸化作用は脂質の酸化を防いだり、コレステロール値を抑える働きもあります。
これによって血管を若々しく保ち、ドロドロした血液を防いで動脈硬化や高脂血症を予防します。
また、食後の血糖値の急な上昇を防ぎ正常に保つ効果もあるため、糖尿病の予防効果も期待できます。
黒酢には、豊富に含まれるアミノ酸やクエン酸などの有機酸も血液の循環を改善し、サラサラの血液にしてくれます。
3つ目は、便秘を解消する効果
メラノイジンが食物繊維と似た効果を持つとされています。
腸内環境を整えて便秘の解消に役立つとの報告があります。
便秘は、体内で不要なものが排出されない状態のことです。
腸内環境の悪化は肌に吹き出物ができたり、免疫力が低下し病気にかかりやすくなったりといった様々な不調を体全体にもたらします。
便秘の予防によって万病の予防効果が期待できます。
4つ目は、アレルギー予防
黒酢に含まれる酢酸の作用によってアレルギー予防があります。
これは黒酢に含まれる酢酸やアミノ酸によって、腸内環境を整えることにつながります。
腸内環境が整うと、腸の炎症反応が抑えられますし、異物が腸から侵入しにくくなることで、アレルギー反応もだんだん抑えられることにつながります。
◾︎酢に共通する注意ポイント
最後に、酢を取り入れる際にの注意として酸蝕歯があります。
酸蝕歯とは、例えば炭酸飲料の常飲や、持病による胃液の逆流などにより
酸性の強いものが頻繁に歯に直接触れることで、表面(エナメル質)が溶けてしまうことです。
歯が部分的に変色する虫歯と違い、進行によって歯が全体的に透けて見えることが特徴です。
これから飲む酢を生活に取り入れようと思っている方は、飲んだ後に水でゆすぎましょう。
これによって、酸が薄まります。
またはストローで飲むことでできる限り歯に触れないようにすることもオススメです。
そして、酢を飲んだ後すぐに歯磨きをしないことも大切です。
すぐに歯磨きをしてしまうと、酢の酸性に傾いた口内を歯ブラシで磨いたり、研磨剤入りの歯磨き粉を使うことで歯の表面を傷つけやすくなります。
この場合にも、水でゆすいでもらってから歯磨きするようにしましょう。
いかがだったでしょうか?
酢に関する内容がyoutubeですごく人気になっています。
だからこそ、その使い分けや使用する際に注意についても知っていただくことでより効果を感じやすくなると思います。
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