ほっかいどう暮らし25 苫小牧vs室蘭 カレーラーメン論争
先日近所のオヤジ達とお酒を飲んでいたら「カレーラーメン」の話題となり、苫小牧出身のゆういちさんと室蘭出身のタケちゃんが言い争いに。
これに対し
と一歩も引かない。
そばで聞いていたコーイチさん、「どっちが元祖とか、どっちが本場とかどうでもいいんだわ。
ゆういちさん「いいともさ」
タケちゃん「望むところよ」
と言うことで翌日「カレーラーメンの食べ比べ」をすることに。
苫小牧 「味の大王 総本店」
まずやって来たのは苫小牧市植内にある「味の大王 総本店」さん。
同社公式HPによりますと「カレーラーメンは当店が発祥の苫小牧のご当地ラーメンです」とあります。
カレーラーメンのメニューとしては「辛口カレーラーメン」や「甘口カレーラーメン」、「チーズカレーラーメン」などの種類があるのですが、ここは「元祖カレーラーメン」を注文。
スープは豚骨ベースにカレーペーストが混ぜ合わさっており、当然ですが単に中華麺にカレーをかけたものとはまるで次元が異なる「カレーラーメン」の世界。旨味とスパイシーな辛味が味わえます。
また、とろみのあるスープが中太の縮れ麺に絡んで、旨い!!
これには室蘭出身のタケちゃんも
その後室蘭に移動。
「味の大王 室蘭本店」
続いてやって来ましたのは「室蘭カレーラーメン発祥の店」として人気の「味の大王 室蘭本店」さん。
正直に言いまして室蘭の「味の大王」さんは、苫小牧の「味の大王」さんの系列店か姉妹店なのかとずっと思っていたのですが全く違うようです(詳しくはWikipediaの『室蘭カレーラーメン』をご参照ください)
近年苫小牧でもカレーラーメンのPRに力を入れていますが、室蘭では早い時期から「町おこし」として「室蘭カレーラーメン」を広めているので、確かにカレーラーメンの「本場」といえば今は室蘭かもしれません。
こちらが「カレーラーメン」。店内にいたお客さんのほとんどが注文していました。
苫小牧の大王さんのスープが「トロッ」とした感じに対し、こちらのスープは「ドロッ」っとしています。そしてなんといっても「コク」というか旨味がすごい。一口目は甘く感じたくらいで、後からカレーの辛味が追いかけて来ます。
これが自家製縮れ麺に、まあ絡むこと。本当に美味しくいただきました。
実食した苫小牧出身のゆういちさん。
それぞれのカレーラーメンを味わって、夕方近くに帰宅。
判定は岩見沢出身のコーイチさんに委ねられることに…。
ジャッジ!!
となれば「手打ちだ!」「ノーサイドだっ!」と結局宴会に。
ちなみに苫小牧で少年時代を過ごした我々おじさん世代には、カレーラーメンよりも思い入れのあるラーメンがあります。それが
「味噌カレーラーメン」
かつて苫小牧駅前にあった人気ラーメン店「満龍」さんで提供されていたラーメンです。
味噌ラーメンに市販のカレー粉を入れたもので、元々は賄いだったものらしいですが、一般のメニューとなりいつしか僕らにとっての青春の味に。(苫小牧の高校出身で昨年直木賞を受賞した作家の馳星周さんも、苫小牧市内で行われた講演会の冒頭で「満龍の味噌カレーラーメン」の話題に触れていました)。
現在苫小牧市内には「味噌カレーラーメン」を提供するラーメン屋さんは多いのですが、今回は「満龍」さんの流れを汲む「羅弥陀」さんへ。
そしてこれが「味噌カレーラーメン」。
コクのある味噌ラーメンにピリッとくる「カレー粉」の香り。味噌ラーメンでもカレーラーメンでも無い、まさに「味噌カレーラーメン」。
高級なスパイスを使っているのではない、おそらく昔ながらの「カレー粉」を使っていると思われるシンプルな味がおいしいです。
さてさて、カレーラーメンのハシゴをしたオヤジ達ですが、食べ過ぎが気になったらしくしばらくはお豆腐を肴にハイボールを飲んでいました。
おしまい。
飲み過ぎには注意しましょう。