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場面緘黙症②本人サイド

それではここからは、場面緘黙を自力で克服し、ラジオドラマや舞台、さらにはNHK喉自慢大会にまで(その時は実力が足らず予選落ちした黒歴史でもあります。苦笑)出た私のコミュニケーションの練習とその支援方法、そして注意すべき事のお話をしていきたいと思います。
本人サイドと支援サイドで書いていこうと思います。支援される方はどちらも把握していただけるとありがたいと思います。


本人サイド
【目標を立てる】

当たり前の事ですが、明確な目標を立てます。
紙に書かなくても誰かに言わなくても自分の中にやるぞ!って意識さえあればいいです。
私は家族の理解が得られなかったため、毎年年度初めに自分の心の中に「今年は女の子とたくさん喋れるようになる」次の年は「男の子とも喋れるようになる」次の年は「自分の得意でほぼ100%間違いない答えのものなら、手を挙げて発表する」と目標を立てました。

今年は喋れるようになりたい!だと設定が大き過ぎるので、年度の途中で思いついたら、小さな目標を立てたりもしました。
私が最初に立てた小さな目標は病院や健康診断でお医者さんに「口開けて、あーって言ってごらん」と言われたら「あー」と言いながら口を開ける事でした。

なんだそりゃって思うかもしれませんが、うんそうそれな!と思う人もいるはず。
私はまず「なんで、あーって言わなきゃいけないんだ。口を開けるだけでいいだろ。」とずっと思っていました。
保健室の先生になってからその理由を知りました。早く言ってよねと私は思いました。
私の頭の中では無意識に「喋るのは必要最低限!」と発言を止めている何かがあったような気がします。

とにかく、目標を小さく立てて一回でも出来たらクリア!
次の目標を立てます。


【部屋で練習をする】

私は喉の診察の練習も何度もやりました。
エアー喉診察です!
何度もやっても本番は一瞬なのでタイミングが合わなくて失敗するかもしれません。
また、毎回成功するとも限りませんが、別に出来なくたって、タイミングがズレたって悪い事は何も起きません。
たぶん、これは学生のうちは結構あると思うので何度も挑戦してみてください。

クラスでの出欠確認も同じような感じでした。
今思えば、毎日チャンスがあったという事です。
そのチャンスを掴めた時、一度目は奇跡かもしれませんが何度も繰り返していくと奇跡が当たり前になります。
振り返ると大きな力になっている事に気がつきます。それをぜひ体感してください。
小さな事ですが、これが自信となっていきます。


【練習のコツ】

練習メニューなども後で書けたらと思うのですが、1つだけ重要なコツを先に書いておきます。

私はとてもあがり症で顔が真っ赤になり、大人になっても人前で話すと緊張で喉が震えて言葉にするのがとても難しかった事があります。

そういう時は、お腹の辺りにある丹田を鍛えるとか重心を下にすると言うちょっと言葉ではわかりづらい方法があります。

簡単に説明すると、かかとと足の指で地面を押すようにして立ちます。
お腹にもグッと力を入れます。
お腹に力を入れた時、足に更にグッと力が入ればOKです。
椅子に座っている時も同じです。
手は何もしなくてもいいのですが、親指と薬指の指先を軽く合わせておくとお腹に力が入りやすくなります。
片手なら左側がオススメです。
この丹田に力が入り、重心が下になった状態で発声してみてください。

ジェットコースターでこれをやって、「キャーッ」と叫ぶかそれと同じくらい息を吐き出すと胃が浮かなくなるので、チャンスがあったら、試してみてください。
※ディズニーランドのタワーオブテラーのように重心を維持出来ない程の上下運動には対応出来ませんので悪しからず。笑

この方法を何度も繰り返していくと、これを意識しなくても話せるようになってきます。
焦らず、失敗を恐れず、何度も挑戦してみてください。

【緊張やストレスの取り方】
それから大事な事がもう一つあります。
それは、『心』です。
みなさんは、おそらく私の子どもの時のように『楽しい事』『嬉しい事』を感じで笑顔になりにくいタイプだと思います。
私の飼っていた犬も兄弟6匹中1匹だけそうでした。
でも、普段から『楽しい事』『嬉しい事』を大切にして笑っていると犬も人間も成長とともに笑えるようになってきます。
その『楽しい事』『嬉しい事』をたくさん受け取るために身体をリラックスさせておいてください。
リラックスはダラダラする事ではありません。
本当のリラックスを知っておくと筋肉が柔らかくなり、脳の働きを良くし、『楽しい事』『嬉しい事』をたくさん受け取れるようになります。
景色のいい所でやるのが一番いいのですが、トイレで密かにやっても大丈夫です。
スマホやパソコンなどを見ている人はステップ1を一日に何度もやってください↓↓↓
もっともっと『楽しい事』『嬉しい事』を受け取りたくなったら、ステップ2をやってみてください↓↓↓
ステップ2は難しいのでお家の人に手伝ってもらってもいいと思います。

これを教えてくれた私の犬(ビスケットちゃん)に今でも感謝しています。

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