どんな介護サービスがあるの?
高齢化社会となっている昨今、介護を必要とする方は年々増えています。
そんな介護に関して皆さんはどれくらい知っていますか。
今回は介護に関して、5つの記事に分けてご紹介します。
ご自身だけでなく、ご家族やご友人など他の人のことも考えながら
読んでいただけたら幸いです。
記事一覧
1.介護って何?
2.介護の現状・原因・対策
3.どんな介護サービスがあるの?(本記事)
4.介護に係る費用と給付金
5.介護への備え方
1.介護サービスとは?
介護サービスとは、要介護や要支援の認定を受けた方が利用できる、
介護保険法に基づくサービスです。
介護保険法に定められているサービスは全26種類54サービスと
なっております。
多くは要介護1~5に認定された方向けのものですが、
要支援1~2に認定された方が要介護にならないように予防するための
ものもあります。
大まかには以下の6つに分けられます。
①介護サービスの利用にかかる相談、ケアプランの作成
②自宅で受けられる家事援助等のサービス
③施設などに出かけて日帰りで行うサービス
④施設などで生活(宿泊)しながら、長期間又は短期間受けられるサービス
⑤訪問・通い・宿泊を組み合わせて受けられるサービス
⑥福祉用具の利用にかかるサービス
これらを組み合わせて利用することができます。
ここからは各サービスの概要について書いていきます。
①介護サービスの利用にかかる相談
ケアプランの作成
サービス名:居宅介護支援
要介護1以上に認定されたら、まずケアマネージャーを決めてケアプランを
作成してもらうことになります。
ケアマネージャーは要介護者に必要な介護サービスを総合的に判断し、
選ぶ役割を担っています。
要支援の方でもその人に必要な介護サービスを提案してもらえます。
介護が必要な方の第一歩は居宅介護支援を行っている会社に相談することと
言えます。
②自宅で受けられる家事援助等のサービス
サービス名:訪問介護、訪問入浴、訪問看護、訪問リハビリなど
自宅で介護を受けたい方向けのサービスとなります。
自宅での家事や入浴、排泄などを支援する訪問介護、
看護師が訪れ、担当医の指示に基づいて医療的処置や
健康チェックを行う訪問看護、
入浴の補助を3人で行う訪問入浴、
リハビリの補助をする訪問リハビリなどがあります。
夜間に訪問介護・看護を行う会社もあります。
施設に通うのが難しい方やなるべく自宅にいたい方向けのサービスです。
③施設などに出かけて日帰りで行うサービス
サービス名:通所介護(デイサービス)、通所リハビリなど
自宅から施設に日帰りで通って介護を受けられるサービスとなります。
本格的な介護というより、日常生活の向上という面が強いです。
外に出ることで気分転換や運動不足の予防につながり、良い生活リズムを
生み出せます。
生活の介護やレクリエーションを行う通所介護、
運動機能の維持回復訓練や日常生活の動作訓練を行う通所リハビリが
あります。
他の方との交流したり、運動不足の改善もしたい方向けのサービスと
なっています。
④施設などで生活(宿泊)しながら
長期間又は短期間受けられるサービス
サービス名:短期入所生活介護、介護老人福祉施設など
施設に宿泊して介護を受けられるサービスです。
一般的に老人ホームと呼ばれる施設もこれに当たります。
短期とついている場合は、1日から入所することができます。
普段介護を行っている家族がいなくなってしまう際などに
活用できるサービスです。
反対に介護老人福祉施設などは長期での入所が想定されています。
家族が遠方で介護を行える人がいない場合などはこちらを活用すると
良いでしょう。
⑤訪問・通い・宿泊を組み合わせて受けられる
サービス
サービス名:小規模多機能型居宅介護、看護小規模多機能型居宅介護など
こちらは②~④のサービスを複合させた施設となります。
利用される方の希望に合わせて柔軟に対応できる点が魅力です。
こちらの施設を利用中は、他の施設のサービスと併用できない場合が
あるので注意しましょう。
より自分に合った介護サービスを受けたいが、何か所も問い合わせたりするのが難しい・面倒という方向けのサービスです。
⑥福祉用具の利用にかかるサービス
サービス名:福祉用具貸与など
こちらは直接介護サービスを行うのではなく、
介護に必要な設備や機材の貸し出し・販売を行う会社です。
介護ベッドなど高額な設備をレンタルしたり、
バリアフリーな家にリフォームするための支援をしてくれたりします。
ご家族の方が介護するために設備は必要だけど、
あまり費用をかけたくない、どうしたらいいかわからない方向けの
サービスです。
2.注意点
介護サービスを利用するにあたって注意点が2つあります。
1つ目は要支援の場合は利用できない施設があることです。
こちらに関してはケアマネージャーなどとしっかり打合せをしましょう。
2つ目は介護保険適用外のサービス等があることです。
介護保険が適用されれば1割負担で済みますが、適用外のサービスは
全額自己負担となります。
訪問理容院や散歩の付き添いなどがこちらに当てはまります。
保険適用できるかは事前に確認しておきましょう。
3.まとめ
いかがでしたでしょうか。
一口に介護サービスと言っても多くの種類があります。
介護を受ける方にあったサービスを考えましょう。
周りの環境や家族の状態、そして何より介護を受ける方の希望に合わせて
サービスを選択しましょう。
介護サービスを探している方は各自治体のHPや厚生労働省に
記載されていますので是非検索してみてください。
参考
厚生労働省 https://www.kaigokensaku.mhlw.go.jp/publish/