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お疲れさまでした(検査三昧)/ 幸せなマーチ
遠く離れた事業所で5人6人・・・10人とコロナ陽性の職員のニュースを聴く中で、今のところ、うちは大丈夫なんて思っていたのは、毎週毎週、欠かさず全職員が検査をしているからだった。
そして毎週結果を聴くまでに各自が固唾を飲んで待っているという状況が、もう半年以上続いている。どこでも特養はそうだと思うのだが、ギリギリの人員なので出勤停止になれば、休む方も地獄、残る方も地獄。周りに迷惑をかけたくない、高齢者にうつしたくない!など、色んな思いが交錯する。
しかし、毎回クリアして来た。
ところが、ある日デイサービスへ出勤した時短のナースさん一人が陽性だったというだけで、同じデイサービスの職員二人が陽性。たったの3時間で。
やはり、新しい株は強力なようだ。
今朝は、臨時感染委員会の結果、デイサービスと隣接する1階の特養の利用者様全員の抗原検査をした。中々な人数だったのだけど、陽性の可能性があるので、あまり複数のナースでやらない方が良い。ということで、私一人でやったのだが、途中でドキドキし過ぎて倒れそうだった。
鼻をこちょこちょする時、暴れるんじゃないか?と思うような方々まで、お願いしてみると「ああ、いいよ、いいよ。」とか「大変だね。大丈夫?」などと言ってくれる。空気を読むんだよね。そうそう、認知症の人ほど、気に敏感なんだよね。これ、ほんとの話。
皆、優しかったし、協力的だった。
そして、最後の一人に至るまで陰性。残ったキットで自分も検査して陰性。
事務所に駆け込んだ。「全員、陰性ですっ!」と。
歓声があがった。
この検査で神経のほとんどを使い果たしてしまった感があり、残りの業務をこなすために予備タンクのエネルギーも使った。
という話は、私一人の話ではない。
大勢の職員が、ヨレヨレで帰路を辿った日だったことに間違いはない。人を傷つけるのは簡単だ。でも、人を守るのは容易なことじゃない。
でも、今日は良い日。
***
余談だけど、認知症の方って、大抵は持病がある方が多くて、入所するまでの闘病生活で廃人のようになってしまっている方々が多い。
しかし、そんな人でも、Kちゃんという介護職員にのせられて、数か月後には廊下で行進し始める。スキップが出来るようになる人もいる。ほとんど寝たきりだったのに。
写真は、そんなKちゃんと、とあるお婆ちゃんのマーチ。
2人とも可愛かった。