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hokekiyo
2020年5月27日 13:43
今月は46句小春日やホワイトボードの小さき文字ジャンパーの柵に掛けられしまま踊る一面に七里の渡し枯芒冬の蜂署名のありし注意書冬帽子斜めに被り六地蔵精度良き参道の砂利寒の水歯と歯の間の歯の欠けてゐる春日かな使わない鍵持ち歩く二月かな整列す中古パソコンらの余寒冴返る日の昇降機よく停まる立春や肉を焼くとき網も焼く【非公表:お〜いお茶新俳句大賞6句】待春の舌の置き所なき口中冬終
2020年5月17日 13:15
今月は50句水涸れて不動の瀧となりにけり壁に隠れて兎餅を撞く松の内寒鯉を横目に見ゆる女かな賽銭に異国の硬貨初詣初旅や異国と坂と塀の街歩行者の道いっぱいに冬麗松過ぎてマスクのままに寺巡る老人のジャンパーのまま餅啜る大須商店街異国の春も迎えをり寒鴉高らかに乗る招き猫赤信号青信号も寒鴉観音の列の太さよ冬の雲社歌歌う仕事始の咳払い沿線の近くに走る雑煮かな元旦の歯ブラシ口に迎へ