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「もっと安くてできる人いる」と言われたらフリーランスが疑う3つのこと
「もっと安くてできる人いる」
「あなたじゃなくて、より安くて成果出せる人に頼みたい」
と言われた!
えっ……なぜ……?
私の何がいけなかったの??
お問い合わせ・CV・リードほしいを叶えるサービス、ホギコト代表のWebマーケター・コピーライター日野成美です。
前回のnoteはこちら💁♀️(公開時から内容を修正してます!)
おしらせです。
ホギコト日野が12/25、帝王切開による出産を控えているため、
次回更新を目処にいったんホギコトのnoteお休みをいただきます!
再開予定はおそらく2〜3月あたり。春には復帰する!
noteにはたくさんのスキ❤️閲覧をいただき心から感謝しています。みなさまも良い年末年始をお過ごしください。
さて今日はWebマーケティング畑にいると人生のどこかで必ず言われる「もっと安くてできる人いる問題」について。
ジョイン先No. 1成績をほしいままにし、他社で出なかった案件でも成果を出してきたホギコトでさえ「安くてもっとry」と言われたことは何度かあります。
え、え、嘘やろ!?
って思った!
これで「KPI達成できてない」「PVやCVR落ちた」とかなら納得いくけど、過去最高CVs・CVRとってても言われてたからね!?
理不尽!まじめに頑張るマーケターやライター、ディレクターやデザイナーの敵!
名状し難いこの現象にトドメを刺し、パワハラ旧支配者(クライアントね)を利根川の渡しに沈める回です。
前提。「もっと安くてできる人いる」はパワハラ事案になりかねない
さて、大前提として。
もし本当に成果が出てなかったり、損失が発生しているのならまあ、言われても仕方ないかもしれません。
でもそうではない場合。
あなたが納期厳守で仕事してて、ふつうに成果も問題なく出てる場合。
パワハラですね……。
(「解雇・契約終了をほのめかす言葉」「侮辱する言葉」に該当するものと思われます)
倫理的にアウトなのはもちろん、事実と相反することです。
しつこく言われた場合には「業務を著しく妨害する言動」としてこっちから契約終了できる事案。
言ってきたヤツは事実も見られない、ろくでもねー企業である可能性が高い。
私も言われたとき「はあ?せっかくとったリード潰しといて何ほざいとるんじゃ?」とバールのようなものを握りしめたんですが。
疑ってみたんです。
クライアント様が本当に言いたいことは別のところにあるんじゃないか?って。
私が見てきた限り。
原因はクライアントにもあった。
もっと安くてできる人がいるだと?正気を疑う言動の元凶はコレだ!
3つまとめました!
その1.会社の財政が火の車🔥
ライターやマーケター、デザイナーがクライアントから「もっと安くてできる人がいる」と言われるほとんどの場合、
9割方のクライアント企業が陥っている状況の共通点があります。
それがこちら!
【財政が厳しくて、中の人の頭がおかしくなってる。】
クライアント企業の財政が真っ赤な赤字で、財政緊縮を余儀なくされている可能性が高い。
役員報酬減額や広告予算削減などが行われ、裏では優秀な社員が辞めたり大波乱が起こってるかも!
「予算減らせ」と大合唱が起こっており、一番ストレスにさらされているのは経営者や管理職、ディレクターといったフロント対応人員。
彼らはストレスフルな中、思いをめぐらせるのです……
お金がない→コストダウンしないと→業務委託の外注費減らしたい→「どこかにもっと安くてできる人いる」という妄想が生まれる
まあだいたい「もっも安くてry」とか言ってくる連中はこの「会社に金がない」パターンに当てはまります。
下手すると未払いや払い渋り、さらなるパワハラを加速させる邪悪極まりない状況ですがぶっちゃけ我々には関係ない。
ビジネスモデルに欠陥がありすぎてリード数稼いでも稼いでも純利益出ずにジリ貧。とかほんとよくある話なのですが、勘弁してほしいもんです。
マーケがどんなに頑張っても赤字の謎について語った過去note💁♀️
その2.採用ガチャでいつでもSSR引けると思ってる
そもそも本当に「(あなたより)もっと安くてできる人」なんてこの世にいるのでしょうか?
採用はガチャと同じ課金と運の世界です。
わかりやすく、ライター単価で説明しましょう。
ホギコトの記事単価はSEOライティングで最安16,500円〜(税込)。高いと33,000円。決して安くはありません。
その分間違いなく、読みやすくわかりやすく反響が来やすいコンテンツをお客様は手にすることができる。
もちろん文字単価1円、記事単価3,000円〜といった方は業界にたくさんいらっしゃいます。
「安くてできる人」を探す者どもよ!
なぜフリーランスが安くしてると思う!?
大量に案件をこなして経験を積みたいから
スキルにまだ自信がないから
相場を知らない初心者だから
つまり、経験を積んでマーケティング知識も実績もある人材は間違いなく高い!!
ライターでも、キーワード温度感やペルソナまで意識して書ける人はうちと同じくらいは確実にとる!!
もちろんフリーランスにはいろんな人がいる。
「自分に自信がない」「お金を受け取ることに罪悪感ある」といった人は単価を安く見積りがちです。
そういう人に頼めば、たしかに安くいいコンテンツを納品してくれるでしょう。
しかし。
彼ら・彼女らもどこかで気づく。
安く受けることで自分以外のライターやマーケター、ディレクターが割りを食い、ボロボロとチームが崩壊していき、安い人材を募集する企業が最終的に採用難に陥るとき。
自分が安くすることでまわりに迷惑をかけていたのでは?と思い至る時が来る。
フリーランスやってると必ずどこかで「相場なりの単価で見積もりをとる」ことの重要さを痛感せざるを得なくなるのです。
というわけで。
安くてできる人は母数が絶対的に少ない。
そもそも、安くて成果出せるライターやマーケターはどこも取り合い。
優秀な人材はせっかく仕事するなら感謝してくれて高い報酬払ってくれるところと仕事する。
まじめに納期厳守して、やりとりもスムーズに進められて、提案もできる。
そんな人材に「もっと安くてできる人いる」だと!?
お前の正気を疑うわ!!
「ああ窓に、窓に!」とか言い出しても助けてあげないんだから!!(今日は日野の気分でなつかしのクトゥルフ回です)
その3.目安となる数値を勘違いしている
クライアントにマーケティング知識がなく、盛大に勘違いしていることもあります。
たとえば「本気出せばCVR100%もイケる」とか。(※原理的に無理です)
あとは他業種・他業界の常識を持ち出して「ふつうこれくらい成果出るんですよね?出てないのはおかしいです!」と言ってくるパターン。
PVとりづらいジャンル、
SEO上位になってもCVに繋がりづらいキーワード、
CVがそもそも出にくい業界など、世の中にはあります。
たとえばBtoB基幹システム(ERP)やデータベース、サーバ関連なんかは年に1本〜数本CVがあればいい方。数年単位で交換する予算の大きいものはそもそも検索すらされず、広告を打ってもスルーされるだけ。
「毎月30件リード!」とか言ってると死ぬ世界もあるんです。
あとは無名の企業や人がセミナーを開いても、SNSフォロワー多くかつよほどコンセプトがウケない限り「何百人も集まりました!」とかないし、
「メルマガで毎回CVR30%」とかを期待してもやっぱり厳しいでしょう。
1万人コンテンツを閲覧して、その中の1%=100人がメルマガ登録してくれたとしますよね?開封して読んでくれて購買してくれるのはさらにその1%!
1万母数を確保して、やっと1件売れる!!
マーケティングってそういう世界なの!!!
マーケティングで基準にすべきは「CVR1%」「CTR10%」「月間PV 10,000」あたりでしょうか。
正直言って天井になる数字はあって、どんな媒体でもCVR1%を出せていたらそれ以上を望まず、他にリード獲得施策を打つべきです。
それもユーザーファースト発信を継続してやっと実現する数値であって、自社自慢や見込み顧客にとってどーでもいい発信をダラダラ続けてても当然数字は出ない!
あとコンテンツマーケティングで即月成果とか出ないから!効果測定に3ヶ月〜半年見込むのが基本!
「SNSで発信はじめたのに、インプレッションが1,000しかないんです!」
開始1ヶ月とかならかなり健闘してる方や!せめて3ヶ月待て!おすわり!
このパターンの場合は、クライアントへきちんと説明して理解を求めることで解決することも多いです。
期待値の調整もフリーランスの仕事のうち。みんな頑張ろ!
……まあ「期待した成果が出ない=この人材使えない」とクライアントにバイアスがかかってる場合はほんま何言っても聞かないから、その後苦戦することになるんだけどね。
フリーランスではなくて、クライアントの事業そのものがね。
事実軽視はまさに這いよる混沌。
妄想で話をしてもCVもインプレッションもとれないのです。現実を見よう!
本当に安くてできる人がいるなら、何も言わずにその人に頼めばええやん。
以上、こちとらきちんと仕事してるのに「もっと安くてできる人いる」と言われたときに、フリーランスが疑うべき3つのことを並べました。
会社に金がなくて頭が沸騰してる
採用を舐め腐ってる
数値が読めない
では!
このしょーもないクライアントに対して、一体どうすべきか?
私の答えはこちら💁♀️
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遠からず金払いを渋りはじめる&こちらの優しさに甘えくさってパワハラ対応が悪化するから、早めに新規案件探して契約終了が吉◎。
それで今のクライアントが困るとか、ありません。
だって本当にクライアントが「安くて成果出せる人」に頼めばいいだけの話だから。
いればね。
もし、本当にそんな都合のいいものが存在するなら。
うちの仕事が不満?
ならお好きなところに頼めばよろしい。
絶対今より高くつくし、採用コストだけ虚無に還るだろうけど教えてやんない。ご愁傷様!
これでOK。
なぜならこうでもしないと、クライアントは学ばない。
納期通りの納品、マニュアル遵守の制作、アクティブな提案、スムーズなコミュニケーション。
どれも「できて当たり前」ではない。
バックレ常習犯や納期破りが十八番の人、コミュ力乏しいなどのヤバいフリーランス人材も世の中にはごまんといるのです。
あなたの仕事をバカにする人や企業とは、関係を終わらせてよろしい。
そんなクライアントは必ず報いを受ける日が来る。
で、あなたには新しいご縁が待ってます。
これからもぜひ相場なりの見積もりをして、世の中をよくするマーケティングの仕事をどしどし進めていきましょう。
最後に。
クライアントからのパワハラやモラハラ、セクハラ被害に遭われた方へ。
「自分が悪かったのかも」
「もっと頑張ればよかったのかも」と思いがちですよね。
私の大好きな、堺枯泉のことばを贈ります。
狂犬に噛まれたようなものだ。忘れなさい。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。