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《激ロングアウトプット》ん?怒れない…?

生活保護が目前に迫る中、それまでに用意しなくてはならない物も多く、私は現在ゆっくりしか口がきけない。
言葉が出てこないの。

どうやら疲れすぎているらしい。

矛盾するようだが、生活保護を受ける前にただでさえ無い貯金をあと数万目減りさせておかなくてはならず、私は長年はいている革靴のソールを修理に出した。


(※2000字あります。お忙しい方はご注意くださいませ)


今ではすっかり廃れた「本革」。

今ではリアルファーなんて好まれず、エコファーの方が人気らしい。



…カカト部分とラバーソールの剥がれを直してください。



私のオーダーはこの2点のみだった。


修理工は「色落ちが気になる」と言っていたが、私は本革製品の色褪せを楽しむタイプのため、

…私は気にならないので、色はこのままでいいんです。






本当に生活保護を受けるなら自転車なども必要で、車はボロすぎてどう売ったものかと悩むのに、自転車は値段が高騰しまくっていて苦しい。
リサイクルショップでも手が出ない(苦笑)。

自分でも手が出る自転車を探しながら、これから運搬に困る重たい買い物や嵩張る買い物は先に済まそうと、アザだらけの身体にムチを打って買い出しをした帰り…。






受け取った革靴はしっかり着色されていた。



……ああ。



鉛のように重たくなった身体からは、

言葉を忘れた唇からは、

何にも出てこなかった…。






…悪気はないんだろうな…

…良かれと思ったんだろうな…




代金を払って「ありがとうございました」と店をあとにした。





疲れ切っていて、声も出なかった。





今朝、自分の記憶がないと気づいた。

なかなか寝付けなくて、昨夜は1:30頃までウダウダしていた気もする。

睡眠導入剤が効きもしないのだ。



ゴミ箱を見る。



…あ。


鎮静剤を飲んだ痕跡があった。




録音機には反応はなく、とくに暴れたりはしていなさそうで一安心。


ただ、そうとう「キテる」。

それは分かる。



昨日、受け取った靴を改めて見てみると、余計なところにもペタペタ塗料がついている。

人の手の形に。





……ココには修理に出さないでおこう。




今日は朝から頭がボンヤリしていた。

朝ごはんは、朝にお盆に乗せた。

だが、食べたのは昼だった。



おそらく、飲んでしまった鎮静剤が残っていたのだ。







代金を払う際に、何でひとこと言えなかったんだろう。

「お気遣いに感謝します。
ただ、色褪せは気にならないタイプなので着色はしないで欲しかったです。
わたし、革の色合いの変化も楽しみなんですよ〜」

私なら角を立てずに言えたはずなのに…



昔から言えない。

昔から怒れない。





25年以上前の隣の席の男の子がよく私に怒ってた。


私の席にはしょっちゅう虫の居所の悪い女の子がやってきて、
「馬鹿じゃねぇの!」
「気持ち悪いんだよ!」
と罵詈を吐いていった。

たいていは私はお絵描きや読書をしているところをやられた。


それを見ては、
「あのな、お前な?
言わせっ放しにしておくからアイツはお前んとこ来て言いたい放題するんだぞ?
❝やめて❞で済むんだぞ?

お前も悪いぞ?」

「…じゃあ△△くん怒ってよ」

「なんで、俺がかわりに怒んなきゃいけないんだよ
俺はいまお前に怒ってんの
あーイライラする
お前が怒んなきゃ意味ないの!

放っておくとアイツはエスカレートしていくぞ?」

結局、私はクラス換えまで我慢してしまった。


この女の子はお金持ちの子で、田舎でたったひとり私学に行くためお受験が待っているお嬢様だった。

ストレスが溜まりすぎて私に当てているのはわかっていた。

だけど、10〜20秒私が黙っていれば嵐のように過ぎ行くので、とくに言い返そうとも思わなかったのだ。




あの頃から私はちっとも変われなかったんだな…。

小学生の△△くんの指摘は私の人生でかなり大きなウェイトを占める課題そのものだったのだ。



「ねぇ、△△くん?
あの子、一人だけ試験受けなきゃいけないらしいよ
私たちは試験受けなくても中学いけるじゃない?」

「あのな!!お前!
じゃあ訊くけどな、
イライラしていたらクラスメイトに罵声浴びせていいのか?」

「それは…」








手の跡の塗料つき革靴を見て、△△くんを思い出す。

「あのな!お前な?」

このお叱り…小中学生時代に何回受けたことだか。

いや何百回か?


この△△くん以外にも私をしっかり叱りつけてくれる男の子は数人いた。

たいていは
「やめて!と言いなさい!」
「ゴメンナサイと言わなくていい!」

この2つだった。




さっきまでキレそうなくらいブリブリ怒っていた私だけど、note書いてたら何だか懐かしくなっちゃった。


変われてないなぁ…わたし。


女の子はやっぱり序列みたいなのがあって、私はそこの底部分にも居なくて。
序列がピラミッドだとしたら、完全に別棟の掘っ立て小屋に「うちゅうじん」って書かれたカマボコ板貼り付けられてその中に私は居たのね。

カースト?あの中にすら入ってなかったのよ。

まぁ、ラクだったけど。

多分、底にいるほうが辛そうだなぁ…なんて思っていたから。






もう少し、ちゃんと自己主張できるようにならなきゃなぁ…。

だって、これじゃ△△くんたち骨折り損だし、私も一応くやしいし…。

この❝一応❞がダメなんだけどね。

怒りがないわけじゃないの。

ただ、「出来事」から「怒りを感じるまで」にタイムラグがあるから、タイムリーに「それは困ります〜」って言えないのね💧



そりゃ何日も経ってから、私が怒り出したって……

やらかした側は覚えてないもんね😅




ただ思い出してみると、あんまりにも私が鈍くさいから結構気にかけてくれる子いたんだな…。

言葉はキツいけど、私がケガしたらちゃんと保健室に運んでくれる子だったもんな。



はぁ……ごめん…全然変われてないよ。


(うっせー、いちいち謝んな!)

っていま聴こえた気がする。













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