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エッセイ 見せたいものと“はらわた”と。
最近は、Xの方でも「ゲーム好き」をより表に出すようになった。
もともと隠してなんてない。なにしろポケモン第一世代。
ただ、なんとなく小説を語るアカウントでは、触れないようにしていただけで。
1.お茶缶の統一感。
ケユカの紅茶缶に出会ってから、茶葉を保管する缶はこればかりを使っている。
おかげで同じ色、同じフォルムの紅茶缶(100g)が何個も茶棚に並ぶわけで、それがかえって棚にちょっとした統一感をもたらしてくれた。
私が家で原稿するときには、お茶や珈琲がつきもの。
茶棚には茶葉なり淹れる用の道具なりが並んでいて、こうした棚の並びをちょくちょく入れ替えては整え、それを眺めるのもわりと好き。
常備している茶葉はアールグレイやダージリンといった紅茶だけでは勿論なくて、八女の緑茶やほうじ茶、ジャンナッツのフレーバーティ―、桂花茶や烏龍茶といった中国茶に、親戚からたまにもらえるオーガニックのごぼう茶などがある。
これらの茶葉が同じフォルムの銀の茶缶におさまっているので、見栄えはいいが区別はつかない。
そこで、せめて外蓋をあけたら区別がつくようにと、中蓋に名前を書いた小さな付箋をくっつけている。
でも、本当は付箋もなくていいかもしれなかった。
外蓋を開け、近づけて香りを嗅いでみれば、それで区別はつくのだから。
そして、その時々に気が向いた香りのものを楽しめばいいと思うワケ。
淹れてしまえば、あとは楽。
スマホでポケポケをしながらのんびりお茶を楽しめばよかった。
ちなみに、珈琲豆は買ったそばから冷凍庫行きなので、茶棚に並ぶことはない。
フレンチプレスやドリッパーと目が合ったときが、珈琲を淹れる合図になりがち。
2.他所行きとはらわた。
前段のように、私はnoteやXで、こうしたお茶や料理や音楽、それに街を歩いての物思いといった話をしばしばする。
日々のポストやnoteのエッセイも、そうした話をメインに投稿していた。
いわば、こうした話の種はSNSにおける私にとっての「見せたい部分」。
日々の書き物や勉強以外のところでのアクティビティを語るとしたら、まずはこうした部分だろうと素直に思っているところをつらつらと書いている。
でも、ひとは当然「見せたい部分」だけでは成り立たない。
ひとには他所行きの顔とでもいえる「見せたい部分」があるように、ひとには見せない“はらわた”……「見せない部分」だってある。
決して隠しているワケではない。
そもそも、私は割とプロフィール記事に自分の趣味やらこれまでの活動やらをざっくり書いているわけで。
ただ、この場所ではこういうものを見せる……というような取捨選択をして、その場に立つ自分という存在をわかりやすく見せようとつとめている。
SNSではもともと、取り上げるコンテンツが多岐にわたるならチャネル自体を分けるべきという考え方がある。
わかりやすい例でいえばYoutubeチャンネルがまさしくそうで、学びと遊びというような趣が異なる内容は、それぞれ別チャンネルで展開されているケースが多い。
その考えに則ると、私はおおよそその指向に沿う自分の出し方をしていた。
それでも。
最近、ちょっとした変化をつけつつある。
具体的には、これまで見せないようにしていた部分。
私は「ゲームが好き」という要素を、ななくさつゆりの「見せたい部分」加えた。
わァ豪華。こういうパック初めて引いた。
— ななくさつゆり (@SSHobbybell1) February 4, 2025
⭐️しかないのもあるのね。 pic.twitter.com/YjidC6HdSo
3.「好き」の見せ札。
私はもともと、好きなものが多い。
お茶や珈琲もそう。ごはんやお酒もそう。
小説も新書も映画も、音楽もアニメも漫画も。
運動だって好きだし、去年も今年も福岡マラソンを完走した。
そもそも、街歩きや空を眺めること、佇んでいること自体も好き。
原稿を書き上げたときのゆっくりと湧き上がる静かな快感は何物にも勝ると思っている。
面白そうと思えるコンテンツについ触れたくなる気質。
あるひとは、これを多趣味と言ってくれた。
あるひとは、ふらふらしていて芯がないと言う。
どちらも間違っていない。
きっとそうなんだろう。
そんな自分の「好き」の中でも、ずっと私はビデオゲームを挙げたかった。
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