正しい諦め

L'Arc〜en 〜Ciel　ARENA　TOUR　2024　UNDERGROUNDに参戦した。
3/6の代々木、4/14のファンクラブ限定の横浜公演とまさかの2公演に参戦できた。
コロナ禍も終わり、今までの制限がなくなったこともあり、今回のラルクのライブは相当なチケット争奪戦だったことを痛感した。関東の公演はすべて申し込んで1公演のみ、追加公演のファンクラブ限定は当たるなんて思わなくて自分の運の良さにひたすら感謝した。
そして、運を呼ぶためのマインドセットがあると学んだ春だった。

ツアーが始まり、チケットが何とか当たったことを喜びSNSで投稿したことにとある知人女性がリアクションしてきた。
「いいなぁ。羨ましい。ファンクラブに入っていない一般抽選は人権無いから。笑」
チケットを申し込むにあたり、ファンクラブの加入に遅れて一般しか申し込めない人もたくさんいたのも分かるからその時は特に何も思わなかった。
ツアーの盛況ぶりに追加公演も発表される中、女性がSNSを投稿した。
「ラルクのケチ。一般抽選にはどうせ人権がないのだから期待させないでください」
「ケチ」はチケットの略語のチケの誤記だったらしいが、その投稿を読み、少し引っかかる違和感と憤りを覚えた。

「人権」とは何だろう。
今回のツアーの総動員数は約20万人で軽く見積もっても抽選に応募した数はその5倍はあったと思う。そんな中で2公演も当たっただけかなり幸運だ。
中にはツアー全て参戦した猛者をXで確認した。
どんな手段を使ったのだろうか。
そんなプレミアムチケットを手にするために年会費5,000円程度を払うことは惜しいのだろうか。
加入期間の条件があったとは言え、その努力をしないで「人権無いから」とぼやくのは烏滸がましいのではないか。
なんなら10年FC会員の俺ですら大人買いで申し込んで2公演だけだっだし。全部落選したFC会員もいるだろう。

では、知人女性が「人権ない」と投稿したときのチケット情報はどうだったか。
公式HP上ではさいたまスーパーアリーナ公演はソールドしていなかった。
ましてやXなどSNS上では都合がつかなくなり譲渡を呼びかける人だっていた。
手段はまだ残されていた。
彼女はその手段を取るような様子は見られなかった。
日程など何かの理由があったのかもしれないけれど「行きたい」と投稿を連発して熱意を語るに見合ったリアクションなかった。

FC限定でさえ当たらねーのに「一般は人権無いから期待させないでください」とかぬかしてんじゃねーよクソブス。と思った。
そんなマインドじゃ得たいものはいつまで経っても得られねーぞ。と

彼女の行動など真相は不明だが、諦めるにはまだ早かった。
情報、手段を探そうとしない情弱だから諦めたのか
自分は与えられる人間だと勘違いしていたのか
ラルク以外の投稿、ぼやきを読んでそんな生き方をした人間なのかなと感じた。
欲しいもの、叶えたいことに対する行動は、本人がそれをどれだけ望んでいて得たいのかを測る指標だと学んだ。
「手段を選ばない」と言うと、悪い響きに聞こえるが、夢だとかそんな綺麗事を言って叶うなら苦労なんか無い。
30歳を超えた大人がクレクレと待ちの姿勢、与えてもらえると思っているのはひたすらにダサい。俺は声を大にして言う。後に俺が甘ったれたらもう一度思い出して再起する。

諦めるなら手段を尽くしてから諦めろ。
努力をしないくせに「人権持たせないのに期待させるな」とか言うな。
努力は「期待を捨てる」ことなんだと思う。
その行き着く先が諦めであり、正しい諦め方なんだ。
その諦め、負けは必ず次の幸運を呼ぶための一歩になる。

そんなことを学んだうえで観に行ったラルクは最高だった。
50代半ばでも最善、最強、最高にカッコいいパフォーマンスをしてくれた。
もうそこまで行くと「才能」だとか関係なくて、生き様をどこまで示せるかになるんだと思った。
この春のライブ参戦で浴びたものを今後の人生に還元したい。
運をよくする方法は至ってシンプル。
前向いて頑張って生きよう。