叶った夢と、その後先と



一つ、夢が叶ってしまった。


転職活動をして、内定を取った。
今勤めてる会社を退職することとなった。
コロナ禍の頃からこんなクソ会社絶対辞めると言いながら、辞める辞める詐欺みたいなことを繰り返していたが、3年越しにその夢が叶った。
それまでにも何度も転職に挑んでいたが、30歳社会人7年目にして2回転職した(空白期間、短期離職あり)曰く付きな俺にはなかなかきびしく、書類すら通らなかった。
そんな過程があったから、今回の転職先は会社規模も大きく、年収も上がるため達成感があった。
転職関係の情報はできる限りインプットしたし、コンサルタントにも相談した。
だからこそ、今回の転職は「逃げ」ではなくて「叶えた」ものになったと思いたい。
しかし、いざ夢が叶うと不安も襲ってくると識った。

「悔しい」が一番楽しいんだよ。

俺の恩師がよく言っていた。
あと少しでクリアできそうなときにゲームオーバーしたこと
UFOキャッチャーで景品が取れそうで取れないこと
「あと少し」
「もう一回だけ」
そんな経験って結構あると思う。
悔しさはモチベーションを上げる。原動力なんだよと恩師は語った。
今回の転職もそういう感じだったのかもしれない。
クソな会社にしかいられない自分に悔しかった。
現状を変えたかった。
その気持ちはあったし、職歴書や面接で話すこともたくさん考えた。
珍しく努力をしたし、頑張っていたのかもしれない。
自己肯定感の低さが余計に不安を煽る。

夢って追うから頑張れる。人が輝く。
手に入らないものこそ欲しくなる。
椎名林檎の歌でそんな歌詞があった気がする。

手に入れると夢は現実になってしまう。
手に入れたものや結果を一生愛し続けられるのだろうか。

自分はより大きな会社、高い年収がもらえるような仕事をやっていけるのか。
クソ会社を辞められるとはいえ、成長させてくれた仲のいい上司、クライアントにどんな顔をして付き合えばいいのか。

夢は叶った。けど、ここからが本当の戦いだ。
どんな憧れも叶えてしまうことでの呪いはついてくる。
人生って一生そんなことを繰り返すものなのかもしれない。


賽は投げられた。
やるしかない。

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