現代人はビタミン・ミネラル不足!
「新型栄養失調症」って聞いたことありますか?
これは、カロリーは過多なのに、ビタミンやミネラルが不足している状態のことです。
三大栄養素(炭水化物、タンパク質、脂質)は摂取できているので、お腹は満たされてカロリーも足りているのに、知らないうちに栄養失調になっているんです!怖いですよね!
これは、日本だけでなく、海外の先進国全体で同様の状況です。
下の表は、日本人の食事摂取基準に対して、どの程度基準を満たしているかを示したグラフです。
若い人(青色の棒グラフ)ほど、摂取量が乏しいです。ビタミンB12、パントテン酸、ナトリウム、リン以外はすべて基準を満たしていないのが現状です。
では、なぜこんなに現代人はビタミンやミネラルが不足しているのか?
というと、加工食品や外食は栄養素が失われているからです。
そして、そうした食品を摂取する機会の多い若い人ほど、その傾向が顕著なのです。
どうして栄養素が失われるのか?
大きく分けて原因は3つあります。
①水煮食品の増加
こうした便利な水煮食品に加工されたものが、外食チェーン店やコンビニ・スーパーのお惣菜に使用されています。
これらは、大切なビタミンやミネラルのほとんどが、水中へ抜け出てしまっているため、これらの食品を摂取しても十分量のビタミンやミネラルを摂取できないのです。
また、カット野菜も同様に工場で洗浄される中で野菜の断面からビタミンやミネラルが抜け出てしまっています。
こうした食品を摂取して、野菜を食べた気になっていても、実際の栄養素でみると、当然ながら不足しているということです。
②精製食品の増加
米、小麦粉、砂糖、塩、油など市販で出回っている調味料の商品のほとんどは、精製されたものです。さらに、食品添加物が入っているものも多いです。
精製・加工された商品には、本来豊富に含まれているはずのビタミンやミネラルが失われています。
そのため、原材料名をきちんと確認して選ぶことが重要です。
例えば、白砂糖ではなくキビ砂糖や甜菜糖の方が望ましいのです。
③リン酸塩(食品添加物)使用の増加
食品添加物のひとつに、リン酸塩というものがあります。
これは、毒性はないとされている添加物ですが、食品中のミネラルと結合し、ミネラルを体外へと排泄してしまう作用があります。つまり、せっかく摂取した貴重なミネラルさえも、リン酸塩により吸収が阻害されてしまうのです。
リン酸塩は、加工食品の食感や見た目、味を向上させる目的で、非常に多くの食品に含まれています。
今度、買い物をした際には、ぜひ裏面の原材料表示に注目してみてください。
上記3つの食品を避けるためにも、ぜひ自宅で手作りのお料理を作りたいですね♡
健康の土台を作るのは、安心安全な手作り料理にこそあるのです☺