日本の美術が面白い!和菓子の老舗「とらや」さんのパッケージから鉄斎の作品と出会い、水墨画の魅力に引き込まれました!「文人画」という世界が気になっています 37 もちもち 2024年11月4日 03:55 富岡鉄斎 松芝不老図 明治〜大正 「徳のある君子の象徴とされる松、竹、蘭に長寿の象徴とされる寿石、霊芝を取り合わせた作品。鉄斎は諸学を修め高潔な人格を尊び、画もまた人間性を高める一つの遊戯であるという姿勢を貫きました。80歳を過ぎてますます傑作を作り続け、89歳までの生涯で一万点以上の作品を描いたと言われています。」和菓子の「とらや」さんでもパッケージに起用している富岡鉄斎の作品。鉄斎は「最後の文人画」といわれているそうです。 野呂介石 秋景山水図 江戸時代「介石は池大雅の門人です。和歌山の富裕な町人の五男で、名を隆といい、第五隆と称しました。本作はかつて七宝滝寺のある犬鳴山(大阪府泉佐野市)に遊んだ様子を描きましたが、そのまま打ち捨ててあったものを弟子の有竹が探し出して表装したものといいます」介石は21歳の時池大雅について南画の技法を修得しました。その後京都と和歌山を行き来しながらおよそ10年間毎日山水画十景を描くことを日課としました。 池大雅 春景山水図 江戸時代「池大雅は江戸時代中期に京都で活躍した文人画家。柳が揺れる春の風景を描いた本作は当時の画家たちが手本として活用していた中国の版本『八種画譜』からの学習が指摘されています。」旅をこよなく愛した池大雅は、日本各地の名所をめぐり、その絶景を描いてゆきました。 池大雅筆 韓天寿賛 江戸時代「画面下方から延びる路をたどると人家に至り窓に人の姿。大自然に包まれた文人の理想の生活が大雅特有の柔らかい筆致により描かれます。左下に大雅の印があり、右下に大雅の親友で書家の韓天寿が中国元末四大家のひとり呉鎮の七言絶句を引用してしたためています。」 いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #日本美術 #水墨画 #山水画 #池大雅 #文人画 #富岡鉄斎 #野呂介石 37