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歌の先生の日々の気付き

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日々のレッスンの中で気が付いたことをお伝えします。 お役に立てればうれしいです。
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仕事にするのにどこで学ぶ

仕事にするのにどこで学ぶ

日頃、専門学校で教えているが、専門学校というところは、目的地はその職種で仕事にすること。現場で食べていくことを目的としていて、それが学校全体ではっきりしている。
私自身は、大学を出たので、「学問を学ぶ」このことを目的に生活していたし、そういう場所だった。

さて、昨日は、ある俳優事務所での歌唱レッスン。今年事務所に採用された俳優さんの卵たち。色々な経歴の人がいるけど、プロフィールを見ると、芸術系大

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プロの取り組み方

プロの取り組み方

有難いことに、プロを目指している生徒さんだけでなく、実際にお仕事をされていて、スキルアップでレッスンに来てくださるプロの方も沢山います。
そんな中、専門学校などで教えている生徒さんと、プロの生徒さんの違いは何だろうって考えることがよくあります。

やっぱり、プロって「自立」しています。
ひとつの課題に対して、自分なりのアプローチを全力でする。
それが、間違っているとか、あっているとか関係なく。

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声の支え

声の支え

歌うときに「声の支え」という概念は、基礎になりうる考え方であると思います。
一番はじめについた声楽の先生には、グランドピアノに手をかけて、腰を使って持ち上げるようにして発声練習しました。
二番目についたドイツから帰ってきたオペラ歌手の先生は、壁に背中をくっつけて、レッスンしていました。

そんな中で、私は身体で声を出す体感を掴んでいきました。

私は、生徒さんに、右左、一つ2キロのダンベルを持って

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向いている・・・向いていない。

向いている・・・向いていない。

ミュージカルの指導をしていると、時々、ダンスの先生が、「あなたダンスより、歌の方が向いているわよ」って言って
私、歌で行きたいんですけどっていう生徒がいる。
これって、まず、ダンスでは、オーディション通るレベルじゃないから歌で受けた方がいいんじゃないという意味と思って頂きたい!
歌だといけると言っているわけではないです。はっきり言って。

ダンスの先生も、ダンスが、このままじゃ到達するレベルではな

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伸び伸び育てるとは・・・

伸び伸び育てるとは・・・

歌のレッスンをしていて思うことがある。

色々な現場でレッスンしてきたが、結局、その現場で求められるスキルを教えることになる。

時々、ここじゃない別のところでこの子に出会えばよかったなと思う子に会うことがある。個人レッスンではじめから会っていたら、違ったかなって。

生徒さんとの出会いは、色々なところで出会うから、教え始めたときも、私は自宅でお教室を開くことを基本的にしなかった。それは、自分の教

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骨と筋肉で出来ている楽器

骨と筋肉で出来ている楽器

声を出すということは、身体を使って音を出すということ。

だから、身体の筋肉とか骨を動かして歌ったりしゃべったりしている。

レッスンをしていて、「今の変化わかる?」って聞いた時、明らかに声の変化があるにも関わらず、「わかりません」とお返事来ることがある。それは、日ごろからだ動かしてないからかなって感じることがあった。

あるダンサーの子が歌う必要があり、レッスンをすることになった。日頃身体を限界

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