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向いている・・・向いていない。

ミュージカルの指導をしていると、時々、ダンスの先生が、「あなたダンスより、歌の方が向いているわよ」って言って
私、歌で行きたいんですけどっていう生徒がいる。
これって、まず、ダンスでは、オーディション通るレベルじゃないから歌で受けた方がいいんじゃないという意味と思って頂きたい!
歌だといけると言っているわけではないです。はっきり言って。

ダンスの先生も、ダンスが、このままじゃ到達するレベルではないと言ってあげてください。もっと頑張らないとダメですと言ってください。
私の体感で、ダンスでの到達点、歌の到達点、芝居の到達点って単体で行くと、食べていける年齢がずいぶん違うように思うのです。
それだけでやっていくことって、すごくクオリティが高くないと仕事にならないですよね。

ミュージカルって、3つの中でどれか出来れば、仕事の入り口にたどり着けると思うのですが、最終的にすべてできるようにならないと、継続は難しいと思うのですが、3つの中で比較的早く到達点が来るのが、ダンスで次が歌のように思います。(特別身体動かすのが苦手な人もいるので、これはまぁ断定ではないです。)

じゃぁ、歌の子ってどんな子。

はじめから、歌うと、何かエネルギーがぱぁって広がる子。

かなり、抽象的、感覚的だけど。他もそうだと思うけど、その子の表現ツール(ダンス、歌、セリフ)の中で伸び伸び伝わるものがくるもの。それが向いているもの。だと思う。

向いていること。そして、それをコツコツできて、技術が身についてくればそのうち仕事になる。まぁ、仕事にするには、自分自身で好きだけでもダメだけど。コツコツも、それが向いてないと出来ないかな。
色々なことが複合されて、仕事になっていく。その子の引き寄せ力と、人間力。

沢山の生徒さんと対峙してきて、色々な人生を見せてもらっている。
みんな違うし、それぞれの人生を歩いている。自分で日々選ぶもので、人生は進んでいく。

向いていないものも、日々の選択の仕方を変えると、向いてくるようになるかも知れない。本人次第。

いずれにしても、目の前にあることから逃げていては、結局同じ難局にまた向かうことになる。

あっ、そういえば、私が、歌で、劇団四季に入った時、私の歌の師匠が、私に、「ダンスしっかり頑張りなさい」と言ってくれた。
つまり、歌は、三流だからねってこと。

あっ、その先生、
一流は、はじめからできている。
三流は、努力すれば食べていける。と言っていた。

食べていけているから、御の字。


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