『selfish 真の「自分本位」を知れば、人生のあらゆる成功が手に入る』(トマス・J・レナード)
セルフィッシュとはどういう意味でしょうか。辞書によると…
「自分のことだけを考える傾向が顕著であること。他人を犠牲にしてでも、自分にとっての快や利益を優先すること」
とあります。
自己中野郎の考え方のようで、あまりいい感じではありませんね(´・ω・)
ただ著者はそのように考えていません。仕事とプライベートで成功するためには「自分本位」の新しい見方を身につけなければならないと言っています。
今の時代、セルフィッシュ(わがまま)になるのは悪いことではない
はるか昔の狩猟時代に遡りますが、毎日マンモスが狩れるわけでもない食にありつくのも不安定な時代。一人ではマンモスを狩ることはできませんし、輪を乱して集団からつまはじきにさせることは何としても避けたいものでした。
そこから一気に時代は進み、文明が高度化すると何かの専門家になる人が現れました。専門家が皆の役に立とうと思うと狩りや農業からは解放される必要があります。
個人の進歩はもちろんのこと、人類が進化しようとすると現代はセルフィッシュが許される時代ではないかというのが著者の主張です。
(かなりマクロな視点で語っているので、ミクロだと多少の軋轢を生むことはありそう)
セルフィッシュになるとどういういいことがあるのか
わがままの感じ悪い人になれということではありません。自分がセルフィッシュな状態であれば、自分が無理をしない程度で人に優しくなれる基盤ができると書いてあります。
確かに自分のやりたいことをやっていて心が満たされていれば、余裕があるので、人に優しくなれそうですね。
本書では「優しさのコップ」という表現をしています。まずは自分のコップを満たし、それがいっぱいになって溢れた分が自分の余裕になって、人に優しくできると。
じゃあセルフィッシュになるにはどういうことをしたら良いのでしょうか。それは「究極のセルフケア」だと書いてあります。
なんとなく体に良いことをしたなというセルフケア体験はあるかと思いますが、そんなレベルではありません。自分の心身かつ根本から変化が起こるレベルを体感するようなセルフケアをやろうと書いてあります。それは何かをジャンル別に紹介します。
ストレスをなくす方法
環境と家族
自分が楽しめるポイント
心身の健康
外部からのサポート
食生活
外見
持続性
毎日行うこと
特別なケアをするためのアイテム
究極のセルフケアの一例
本書ではジャンル毎に8つぐらい項目が書いてあります。いくつか紹介しますね。
>ストレスをなくす方法
・現在抱えているストレスを3つの側面(人、役割、他者からの期待)から考える。特定できたらそれを手放そう。
>環境と家族
・家の中をもっとくつろげて英気を養えるような空間に変えよう。些細な点にまでこだわって、エネルギーが湧いてくるような環境にしていく。どこか不便な場所があれば、原因を見つけて改善すること。気に入らない箇所は今すぐ直そう。
>食生活
・カフェインや砂糖を摂らない。持続方のビタミンCを毎日(500-1000mg)撮ろう。自分の体は神様が住うところだと思って大事にしよう。
>外見
・しっくりこない服は一枚残らず処分しよう。自分で一番いいと思う髪型とヘアカラーにしよう。
>持続性
・金銭的な制約で自分の意思決定が左右されることのないようにしよう。
・セラピーを受けて親や兄弟との間に抱える問題を全て解決しよう。
本書にはもっと書いてありますが、このように徹底的なセルフケア項目がずらずらと書かれています。健康面のセルフケアは当然にしても、プライベートな悩み事などが気になって生活に影響するってことはありますよね。
そういうことも原因を見つけて改善して撤退的に直そうと書いてあります。自分の基盤を整えようということだと私は理解しました。
ここまで書いたことはまだステップ1です。
これがなんとステップ28まで書いてあります!
このあとはですね、書いてあることが実践できているかのチェック項目があって、それぞれの得点ごとにアドバイスがあります(笑)。
人に迷惑かけないレベルでセルフィッシュになれば、心の余裕はできて、人にも貢献できて、ストレスもなくて〜、っていう感じはします!
ただ一回読んで放置するとすぐ忘れてしまうので、定期的に各ステップの項目は見直して、セルフィッシュから外れたところは見直していきたいなと思いました。