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『発達障害の私が夫と普通に暮らすために書いているノート』

久々のnoteです。
今日は『ななしのうい』さんの著書である『発達障害の私が夫と普通に暮らすために書いているノート』の感想を書きたいと思います。

お洒落なレイアウト

『書いているノート』のタイトル通り、本書のほとんどは著者がネットに公開している手書きノートのまとめとなっています。
かわいいマスキングテープやクラフトペーパーが貼られていたり、カラフルな色合いのペンを使ったりなど、堅苦しい本ではなく楽しめる本となっています。

とにかく共感した

私はASDとADHDを併存している人間ですが、著者には共感できることが結構ありました。
例えば外出する時はイヤホンがないと辛かったり、転職を繰り返したり、自傷など…
それでも後述のように工夫を続けているのはとても素晴らしいことだと思います。また「褒められることに歳なんて全く関係ない」は本書の名言だと思います。

著者の努力を見習いたい

字を綺麗に書く、旅行の時の飛行機対策、怒りやパニックのコントロールの為のアロマやデジタル耳栓など様々な普通に暮らす為の努力や工夫が載ってあり参考になります。
配偶者の方の工夫も掲載されており、一人でお風呂に行けなかったりする時は電車ごっこをしながらお風呂場に行く「お風呂電車」や、ゴミ箱にティッシュを捨てられたら褒める、などの努力も良いと感じました。
「字が綺麗に書けたり、結婚できるのならあなたは発達障害に見えない」と言う当事者のネット上での声に「はぁ?!」と憤るページもありますが、様々な努力を否定された上で言われるのなら怒って当然でしょうと思いました。

母親との関係

著者の母親はいわゆる「毒親」と呼ばれるタイプの人間です。
しかし母親も自分の母親(著者の祖母)に施設に預けられた経験があり、著者もそれを認知して悪人と言わないのが優しい方だと思います。

終わりに

精神科医さんの専門的なコメントも載っているのでとても参考になります。
発達障害の方の生の声を聞きたいと言う方にはオススメです!

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