うつでも読む日記250106-12
0106
この日記をご覧になっている方の中には「うつなのに読書できて日記が書けるのか」と思われる向きもあるかもしれない。
確かに多少の読書と書きものはできている。
わたし自身、もっと深いうつのときは毎日読書して日記をつけるなど考えられなかった。
そういう意味では、自分の過去の経験よりは比較的軽いうつだと言える。
しかし、現状読書と書きものができているのは
うつになる前から好きで
他のことより得意だからだと思う。
好きで得意だから脳にかかる負担が少ない気がする。
例えば、わたしにとって本を読むより動画を見る方がずっと疲れる。
テレビと接する時間の長さには注意を払っているし、YouTubeやTikTokは全く見ない。
音楽はクラシックを短時間しか聴けなくなった。
電子音や歌詞を聞くのが負担になる。
今は1日の大半を寝て過ごしている。
30代前半女性だけど、実家暮らしで全てを親に甘えている。
仕事はしばらく休んでいて、今後の働き方は検討中だ。
辞める可能性もゼロではない。
スーパーの買い物に着いていくだけで疲れ切ってたくさん寝ないといけない。
筆者の現状はこんな感じです。
それでも読むことと書くことが好きで、無理しない範囲なら書く方が調子が良い(気がする)のでこうして読書日記を書いています。
本当はnoteの記事で書きたいものがたくさんある。
けど今は頭が回らなくて書けない。
読みたい文学作品も列をなして待っている。
いずれも回復したときのお楽しみです。
ここまでが先週中に下書きしていた部分。ここからが今日の日記。
全然頭が回らない。
眠いけど寝れず、ぼーっとしていた。
身体が疲れた方がいいかと思いよろよろと散歩に向かう。
お決まりの河川敷で休み休み歩いた。
切り株に腰掛け、タイヤに座る。
行きはわけもなく涙が出そうになったけど、家に帰り着くころには気分がスンと穏やかになっていた。
0107
今日も全然読めなかった。
そういう日があってもいい。
0108
本を読む意欲が持てなくなった。
今の自分は何かでいっぱいいっぱいで、読書が入り込む余白が存在しない。
面白い推理小説が読みかけなのに本が読めなくなるのは、わたしの中ではいい状態ではない。
この日記を書くのも負担を感じる。
読書だけでなくうつを記録するのもこの日記の目的のひとつなので、つらさも書き留めておく。
読者の方は読んでいて苦しくなるかもしれませんが、ご理解頂きたいです。
「負担を感じる」と言った先から書きたくなったので追記。
親友がこの日記を書くよう励ましてくれたのです。
読んではいないのでただのうつ日記だ。
最近はお茶を飲むことにハマっている。
iHerbのクリスマスセールでティーバッグをしこたま買い込み、1日に3杯は飲んでいる。
チャイ系やジンジャー系がお気に入り。
iHerbにはカフェインレスのティーバッグが多数揃っていて、しかもお手頃価格で見ているだけで楽しい。
元気なときはいろんなお茶をカートに入れたり削除したりして、ショッピング気分を味わっている。
温かいお茶を飲んで空の青さを眺めていると、いろいろあるけどまあいいかという気分になってくる。
のんびりごろごろ過ごす日々の貴重な楽しみだ。
0109
『アクロイド殺し』をちびりちびり読む。
わたしは本を読むとき、
頻繁に本の残りページ数を見るのが癖だ。
読んでいるページを開いて、
背表紙に接するページの付け根を見て、何割ほど読み進めたのかを把握する。
推理小説を読み進めると嬉しさと淋しさがないまぜになる。
読み進めた達成感の喜びと、スリルとワクワクが終わってしまう残念さ。
『アクロイド殺し』はまだ3分の2近く残っている。
もうしばらくこの世界を味わえるから嬉しい。
昼ごはんにセブンイレブンの焼きラーメンを食べた。
ひき肉の乗った汁なし担々麺が食べたかったけど無かったらしい。
焼きラーメン、美味しかったけど脂の量にびっくりした。
これは顔が丸くなると思い食後の散歩に出かけた。
仕事を休み始めてから身体のラインが緩んでいるのだ。
歩いたら心身ともにすっきりした。
散歩の合間に少しスクワットもした。
0110
引き続き『アクロイド殺し』を読んでいる。
面白い。
面白いからこそ、どんどん込み入っていく事件の状況についていけない自分の頭がもどかしい。
わたしは推理小説のトリックを見破れたことは、たぶん今まで一度もない。
謎解きの鮮やかさに目を剥くばかりだ。
それでも、うつじゃないときならもう少し状況が頭に入っているはずだ。
いつ誰が何をしたのかごちゃごちゃになっている。
このままだと結末で謎解きされても、あまり興奮できないのだろうか。だとしたらちょっと淋しい。
『ABC殺人事件』も借りているけど、読むのは先送りした方がいいだろうか。
『アクロイド殺し』、話のディテールについて行けなくても読んでいて面白いのはすごいと思う。
昼食にスペアリブの残りを食べた。骨をつかんで肉の塊にかぶりつく。
原始人はこんな調子でマンモスの肉を喰らっていたのだろうか。
原始人がうつになることはあったのか、思いを馳せる。
0111
『アクロイド殺し』、本筋とは関係ないけど、麻雀会をしているシーンが好き。
「ミス・ガネットの頻繁な「ポン取り消し」の声が響くだけだった。ミス・ガネットは、とる権利がないのにあわててポンを鳴いてしまう癖があった」(p283)
ミス・ガネットはメインキャラではないのに、こんなに描写が細かい。
細部のチャーミングさが豊かな物語世界を作り出している。
灯油を買いに行くのについて行ったら車酔いしてしまい、午後からずっと寝ていた。
吐き気が強く出た。
自律神経が参ってるんだと思う。
夜も早く寝た。
0112
『アクロイド殺し』読了。いやー、面白かった!!
オチにはびっくりしたなあ。
結末に関していろいろ書きたいけど、推理小説だからぐっと我慢。
最後の章は蛇足だった気がした。
トリックを知った上で読み返したくなる小説でした。
少々頭が回らなくても、筋が追い切れなくても、推理小説を心から楽しめるのは分かった。
よかった!安心してこれからも推理小説を読もう。
早速『ABC殺人事件』を読み始めた。
前回はこちら
https://note.com/hiyozou/n/n94651f28bad3