自分の感受性くらい
この詩に出会ったのは、中学一年生の国語の授業だった。
担任の国語の先生が、この詩が書かれた紙を配布して、みんなで読みながらその真意を考えたような気がする。
その当時の自分には、気難しく、わかるようでわからない、すごくきつい詩だった。
だけど、なぜかずっと私の心に残り続けていて
25歳になる今でも当時の紙を大事に取ってある。
部屋に飾り、事あるごとにこの詩を見て自分を鼓舞するようになった。
ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて
というフレーズで始まるこの詩は、中学1年生の私にとってはキョーレツだった。
そこから、
ひとのせいにするな
友人のせいにするな
近親のせいにするな
と続くこの詩は、
何もかも周囲のせいにしてはいけないのだ、
自分のことは自分でやるのだ、
自分を守るのは自分しかいないのだ。
というメッセージを伝えてくれた。
ただきつい言葉で書かれているわけではなく、
作者の茨城のり子さん自身も、自分の弱さを認めながら周囲と自分を鼓舞しているというのが伝わってきた。
こんなにも、自分の人生に寄り添って
事あるごとに自分自身に向き合う時間を作ってくれるこの詩は、私にとってかけがえのないものになった。
そしてまさか、新型コロナウイルスがこんなにも拡大し、自分が生きているうちにこんな時代が来るなんて数年前まで思ってもみなかった。
時代や周囲のせいにしたくなる気持ちもわかるけれど、でも自分を守れるのは自分自身なのだと。
最後のメッセージ
自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ
これは、突き放すメッセージではなく
共に頑張ろうと、背中を押してくれるメッセージだ。
これからもきっとこの詩とともに
生きていく。
周りのせいにして逃げるのではなく
自分自身の気持ちや心に目を向けて、
自分のことを守るために。
一生勉強 一生青春
今日も素敵な日になりますように