『母性』の実母に見る原初的欲求と希死念慮
今回は、映画『母性』で大地真央が演じた
主人公のルリ子の実母について
大地真央、、、懐かしい
あの大地真央がお婆ちゃん役なのが
ちょと不思議な感じがする
因に、御年66歳らしい
そりゃ、私も歳を取るわ。。。。
大地真央と言えば宝塚の男役のトップスター
宝塚ではちょっと異端児だった印象
叔母が宝塚が好きなこともあり
たまに一緒に行く事があった
お姉ちゃんは、まんまとどハマりしたが
わたしはそれほどでもなく。。。
いつのことだろう?
小学生か中学生かだろうか。。。。
wikiで調べたら
1982年にトップスターになり
3年後の1985年に退団している
小学生か。。。。
66歳にしては若いなぁ、、、
戸田恵梨香は34歳だから
親子としては余裕でアリな年齢だし
設定の〝誰もが姉妹に間違える親子〟
にもピッタリだったのはすごい
お姉ちゃんは、、、ちょっと無理か??
なるほど、、、溺愛
盲目的にってイメージで役作りをしたのかなぁ
そのせいか、はたまた
大地真央の独特なしゃべり方のせいか
「原作未読ですが、
全ての元凶はルミ子の実母?」と
題された下のような映画レビューがあった
確かにと思えるレビューだ
上品で優しい〝理想的な母親〟なのだが
どこか違和感がある
映画でルリ子の妊娠が発覚した時に
という謎の思考に囚われ怯えているルリ子を
優しく抱きしめて
と話します
また、自分と孫の命が危ないという時に
自分を助けようとする娘に対して
『あなたが助けなきゃならないのは、
わたしじゃないでしょ』
『あなたはもう子どもじゃない。
母親なの』
『親なら子どもを助けなさい』
と諭します
しかし母親が一番大切と思うルリ子は
なおも母親を助けようとします
そして、ルリ子の母は
『お願いお母さんの言うことを聞いて。
わたしは自分が助かるよりも、
自分の命が未来へ
繋がっていく方が嬉しいの。
だから』
と自分より孫を助けるよう懇願し
『あなたを産んで、
お母さんは本当に幸せだった。
ありがとう、ね。
あなたの愛を今度はあの子に、
愛能う限り、大切に育ててあげて』
と最期の言葉を残し自死します
たぶん、そうでもしないと娘が
自分を助けることをあきらめないと
悟ったのでしょう
そして、このままだと
3人とも手遅れになってしまうと
一見、ナルシズムのようにも聞こえるし
エゴイズムにも聞こえる
しかし
自分の命を 自分の遺伝子を
未来へと残すことは
生物としてすごく原初的な欲求です
生きることそのものとも言える
それを否定することは難しい
人間以外のほとんどの生き物は
遺伝子を次ぎに繋ぐ行為に
疑問も嫌悪感も抱かないでしょう
その為に進化してきたのだから
それをエゴなどとも思わない
実は、小説『母性』では
完璧なまでに理想的な母親に見える
ルリ子の母にも希死念慮があることが
描かれています
まさに、希死念慮的な思考
映画で大地真央が演じる母を見た人には
意外に映るような発言です
このセリフには、さらに続きがある
『ちゃんと結婚して』というのは
元未婚シングルマザーとしては
つい反発したくなってしまうがw
歴史の中に点でなく線で存在できる
というのはなるほどと思うし
人間故に考えてしまう
〝自分が何者なのかと言う疑問〟と
〝考えてしまう故に生じる焦燥感と無力感〟
ルリ子の実母は
その答えを自分と言う短い人生でなく
脈々と繋がっていく命に託することで
自らの希死念慮に打ち勝ち
自らの人生をも受け入れられた成功モデルと
言えるのではないだろうか?
人は、
誰かの為に何かをして喜ばれること
誰かの役に立つことを望む傾向にあります
それが自らの存在価値になるので
ルリ子の実母は
自分は何者なんだろうという
自分にフォーカスした思考から
子どもや孫に無償の愛を与える存在へと
変わっていったのだと思います
残念だったのは、
ルリ子が依存体質だったことかも
それを痛感したのが
死の直前なのは本当に残念
子どもの素質を見極めた
接し方も大事なんだなぁ。。。
子どもは可能性であり希望である
その可能性を潰すことない
親でありたいと強く思った
子どもの可能性を信じ
見守り育てることこそ
〝母性〟なのかもしれない
長々と、意味不明な文章に
お付き合いくださりありがとうございます
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嬉しいです