見出し画像

初任1年目、特別支援担任ガチャで壊れる教員②

久しぶりの投稿となってしまいました。
なかなかnoteの執筆に気持ちが湧かず、少しゆっくりする時間を多く作っていました。

前回は私の事例を詳細にお伝えしましたが、今回は私の友人の事例をできるだけ分かりやすくまとめます。

その2「中学家庭科採用、情緒学級担任」

私の教員仲間には、高校と大学が同じ友人が多いです。この事例の友人は、高校から教員を目指しており、一緒に勉強をして励まし合いながら過ごした人です。
ここでは、その友人を「うさぎ」と名付けます。

うさぎは、北海道の赴任地ガチャでもうまくいかず、実家も友人もいない管内に飛ばされました。

そのガチャに失敗したうさぎが担当となったのは「情緒学級」でした。

家庭科採用でありながら、臨時採用の経験がない新卒であったため、特別支援学級担当となりました。

さらにうさぎが受け持った学年は、中学3年生でした。定期テストも通常学級と同じものを使うため、それなりの知識を指導しなければなりません。

うさぎは「免許外の授業」を多く指導するため、教材研究が追い付かず、子どもから間違いを指摘されたり、教えてもらったりすることがあると話していました。

私の近くには、頼れる特別支援コーディネーターの先生がいるため多くのことを教えていただいていましたが、うさぎの場合は特別支援担当の先生に何も教えてもらえない状態でした。

「分からないことがあっても、自分で調べて。私に全部聞かないで。」

と特別支援担当の先輩から言われたそうです。

周りからのバックアップも無く、職員室の雰囲気も悪い。

それらが重なり、うさぎは今年度いっぱいで教員を辞めることにしました。

うさぎの話を聞いてから、私は2つの相反する気持ちを抱きました。

「高校から一緒に頑張った友人が、志半ばで教員を辞めることに対するショック」
「劣悪な環境に見切りをつけたことに対するあっぱれ、うらやましい」

という気持ちです。距離は離れていても、うさぎの話をもっと定期的に聞きたかったという後悔もあります。

大切な友人のSOSにも気づくことができないほど、私も追い込まれていたのかもしれません…。



いいなと思ったら応援しよう!