【朝渋読書部】年末年始に読んだ本!並べたら◯冊でした。
2018-2019の年末年始は家にこもって「本」を読もうと決めていた。
いつもだったらかなりの確率で頓挫するのだが、今回はやりきった感満載。前回のnoteからこのnoteを書くまで、読んだもの並べてみましょう。
1 エンジニアリング組織論への招待 ~不確実性に向き合う思考と組織のリファクタリング
2 ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム
3 人事の成り立ち
4 人を伸ばす力
5 NETFLIXの最強人事戦略~自由と責任の文化を築く~
6 すいません、ほぼ日の経営。
7 いちばん大切なのに誰も教えてくれない段取りの教科書
8 ファイナンス思考――日本企業を蝕む病と、再生の戦略論
9 世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?~経営における「アート」と「サイエンス」~
10 現代語訳 論語と算盤
11 HARD THINGS
12 1440分の使い方 ──成功者たちの時間管理15の秘訣
そんなわけで12冊!今までにないレベルのペース。
・・・え、全部身になってるかって?それは秘密です。
でも、ここまで読めると思えば、なんとでもなる気がしてくる。
今年はもっと読みたいなー。特に小説。
一言ずつ感想を。
1 エンジニアリング組織論への招待 ~不確実性に向き合う思考と組織のリファクタリング
組織論と思って読み始めていたのにいつの間にか、途中からメンタリングとコーチングの話になってて一瞬「あれ・・・?」となった本。
だが、ちゃんと考えると筋がしっかり通っている。
「エンジニアリング」=「不確実性を減らすこと」=「情報を生み出すこと」。
これを実現するためには「思考のリファクタリング」が必要。
ということで、これまでの常識的な考え方(論理的思考、経験主義と仮設思考)の再定義をし、不確実性を削減するための「コミュニケーション」と「組織」についてを述べる本なのです。
全てが適切な抽象度で明晰に記載されていて、金言しかない。
思考が絡まったら、読み直したい一冊。
2 ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム
最近とあるところで出会ったこの人すごいと思った人がプロダクト開発を「ジョブ理論で実践して〜」みたいなこと言ってたので思わず買った本。
ジョブ理論ってあんまり難しく考えなくても良くて、顧客のニーズを「顧客が片付けたいジョブ(課題)」と定義して、それを解決することに集中しようぜ、ということということかなと思った。
いや、でもそんなシンプルな視点でありながらも、ちょっとした表現(ニーズ👉ジョブ)に変わるだけで、見え方がガラリと変わるし、ジョブが明確になった途端、組織の目的がギュッとシンプルにかつ協力に共有化されるので「イノベーション」が起こるって話。
3 人事の成り立ち
これ、気が付かなかったけど、朝渋でイベントもした海老原さん(「AIで仕事がなくなる」論のウソの著者イベント)の本でした。
日本的経営(=人事)って、「終身雇用」「年功序列」「企業別組合」が3種の神器で、それが日本の興亡の原因ではあるのだけど(むしろ今の低迷はこれが足かせと言われている)、じつはそれが本質じゃなくて「誰でも昇進できる(=誰でも管理職になれる)」というところが本質で、それが日本のある意味強みでもあるんだ。欧米を見習えと言い過ぎじゃない?冷静に日本経営を眺めようぜ。ということを歴史的にポイントとなる書籍17冊の著者との往復書簡で紡ぐ1冊。
日本の根幹にある価値観ってなんやろ?と思っていた私にはうってつけの本だった。ポイントは下記(ちょっと間違っているかもしれないが、また見直す)
・欧米はジョブ型、日本はメンバーシップ型と言われるが、ジョブ型においては、職務=ポジションであるため、昇進は上のポジションが空くかつ能力がない限り不可能。
・といっても能力をつけるには、仕事では身につかず、エントリーレベルの業務を外で勉強してきて、その実務のポジションの空きにハマるしかない。
・この点、日本では強い人事権が経営にあるため、職務を強く限定せず周辺業務の新人仕事から始めていくようなステップアップが可能。
・結果、欧米はポジションが空いてもそこにハマる人を外から持ってくるしかないが、日本は、内部昇進でポジションの空きを埋めることができる👉連鎖して空いたポジションを埋めるのは新卒1名でよいという構造になってる
・日本は欧米と相対的にみてエリートとエリート層の格差が少なくなる。欧米はジョブ型の形式なので、基本エントリーレベルで入社した場合、そこから昇給する率は実は低い。日本はある程度のレベルまでは行ける。ワークライフバランスが実現されているのは、その人達であって、エリート層は基本ハードワークである。
これも、人事制度を考えるときに読み返したい1冊。
日本の今の制度がいいとも思わないが、本質を見極めるようにしたい。
(そもそも職能制度って年功序列の制度じゃなかったんだってば!)
4 人を伸ばす力
キーワードは「内発的動機づけ」「自律性」「自己有能感」「関係性」。
外的動機づけ<内発的動機づけであり、お金のような外的報酬は実は有効には効かないというのはなんとなくコンセンサスが取れてきた概念だけど、本当の内発的動機づけって何か、ということを深く探求した本。
心理学的には、そうそう!そうなの!となるんですけど、説明しようとすると困難極まりないやつ。
自律性を育むと言えば簡単だけど、その「正しい」自律性を育むにはいろいろ前提がある。それが自己有能感と関係性。自己有能感も「正しく」保つ必要がある。
これを一つずつ丁寧に説いた本。
うーまとめるのにもう一回読もう。
5 NETFLIXの最強人事戦略~自由と責任の文化を築く~
人事界隈で話題になってたネフリ本。
基本は、社員はみな「率直であれ」というポリシーの元、みな率直である。また、ミスマッチになったら互いのために解雇しているし、成果を出すものにはそれだけ十分な給与を与えているのだ。という本質的な話の本。
書くとこんな単純なことなのになんでこんな難しいんや。人事制度。
6 すいません、ほぼ日の経営。
ほぼ日を会社にして、上場させるまで、そしてこれから。
糸井さんが日々何をかんがえて来たのかがみえる本。
この人は、本質的なことを「ひらがな」で表現できる稀有な人だなぁとほんといつも感心する。
会社ってなんでこんな殺伐としたことばっかり考えなきゃいけないんだよぅ、と思ったときに読みたい本。
7 いちばん大切なのに誰も教えてくれない段取りの教科書
これ一番さらっと読んだ本(苦笑)
段取りのノウハウっていうよりはその仕事、「目的・ゴール」明確にしたら段取り組めるよ、っていう本。
違う仕事でも、やることは同じじゃん!
8 ファイナンス思考――日本企業を蝕む病と、再生の戦略論
短期利益ばっかり追求してるP/L脳じゃもうやっていけないんだよ。
もっと長期的な視点で投資をしましょう。っていう本。事例が素晴らしくわかりやすい。
日本的経営めっちゃディスられてた(苦笑)
9 世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?~経営における「アート」と「サイエンス」~
ロジックだけじゃもう判断できないご時世。
「美意識」「美学」をもって判断するしかない場面もおおい。
対話型アート鑑賞すると観察力が上がるのは、私も実感済。
言葉になった瞬間に、「美」は見えなくなる。っていう言葉が印象的だったなー。
10 現代語訳 論語と算盤
やっと読んだよ渋沢栄一・・・。
論語と算盤と言いつつも、論語の話が中心だったかなぁ。
あ、そうか、論語はあくまで武士道の中のはなしで、それを商人の世界に持ってきた渋沢栄一がすごすぎるって話か!
11 HARD THINGS
全部物語なんだと思っていたら、物語は最初の1/3で終わり。著者が直面してきたいろんなHARD THINGSから紡ぎ出したCEOはこういうときにこんな視点で判断するのがいいと思う、という提案。
CEOってマジ大変。
あ、あと、HIGH OUTPUT もう一回ちゃんと読みたいと思った。心から。
12 1440分の使い方 ──成功者たちの時間管理15の秘訣
なんかもう疲れちゃったからさらさらっと読めるやつにしようと思ってさらっと読み。
・todoはスケジュールしないと終わらんよ
・朝やっぱ最高だよ
・その先送りしたタスクの先にある未来の自分と戦え
あたりが頑張ろうと思ったポイント。
ふう。
しかし、私これだけ読んでほんと何がしたいんだろう?(苦笑)
マネジメントしたいわけじゃないんだけどなー・・・。
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