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ショートエッセイ#11【幼い】

先日、新人の頃に担当して以来のお客様に入ることになった。

首肩がものすごく硬くて、新人の頃に「思いっきりやって!」と言われたことがずっと記憶にあったのでとても緊張してしまった。

「私、〇〇さんを担当するのすごく久しぶりなんですが、よろしくお願いします」

「あら!ほんと久しぶりね!あの頃新人さんだったものね」

「はい、もう5年目なのですが、今日はしっかりほぐしていきますね」

「もう5年も経つのね〜よろしくね!確かにあの頃ちょっと幼かったものね」

当時すでに40超えていたけど、幼く見えたんだ…
ちょっぴりショックだったけど、世間話を交えながらしっかり施術した。

私と同郷のお客様だったので、新人の頃からよく話していたのを覚えていてくださったので嬉しかった。

途中ぐっすりとお休みになられたようで、帰る時には

「あ〜気持ちよかったわ!気持ち良過ぎて寝ちゃったわ!」

と喜んでいただけたようでホッとした。
いや、もしかしたら気を遣ってくれたのかもしれない。

まだまだ自分の施術に自信が持てないでいる。

このお客様に限らず、50代半ばくらいのマダムに入る時は、なぜか妙に緊張してしまうのだ。

その日はラストのお客様も50代のマダムだった。

何度も担当させていただいているお客様なのだけど、いまだに緊張してしまう。

でも、多少の緊張感は持っていた方がいいのかもしれないね。

そんなわけで、久しぶりに仕事のことを書いたけど、そろそろ次の仕事先を見つけておかないとなぁ…

今の職場がいつまであるのかまだ決まってないけど、移転することは多分ないので、やっぱり閉店するんだろうね。

寂しいけど、仕方ないね。
来年の今頃は、どうなっていることだろうか。

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