ファンタスティックコント~秘密兵器は秘密だよ編~
① 海底軍艦は今日もゆく
海の中を、空の上を、地面の下を、人類を守るため、今日もゆくゆく海底軍艦。
唯一の弱点は燃費が悪いこと。
今日もどこかでガス欠してる。
今日もゆくゆく補給船。
② バックすると泥が
海底軍艦が穴を掘りながら地中を進み、地下のムー帝国に達しました。
ムー帝国を攻撃して任務達成。
「バックせよ」
穴に、泥が詰まって、下がれません。
「誰か助けて」
ムー帝国は、穴にフタをしました。
③ ドローンじゃ敵を倒せない
研究者が目的地を入力。
ドローンが飛び立つと、ゆったりと目的地上空に到達しました。
着地しました。
目的地から、ずれていました。
研究者はぼやきました。
「地球の自転を忘れてた」
④ カラスの巣にぴったりだ
トイドローンが、空の中に停止していました。
カラスが飛んできて、ドローンを持ち去りました。
カラスはドローンを電波の届かない大木の天辺に、しっかりと固定しました。
カラスはドローンの上に枝を積み上げて、せっせと巣を作りました。
大きな巣になりました。
「家は基礎が大事だからな。これで子育ては、ばっちりだ」
元気な雛が生まれました。
⑤ 秘密ロボットの性能検査
研究者たちが、ロボットの周りに集まりました。
「やっと完成だ。さっそく性能検査だ」
「高校生のロボット競技会に参加すれば、簡単にテストできますよ」
「物足りないな。ま、いいか」
大会で、高校生のロボットに負けました。
「優勝した高校生をスカウトしよう。俺たち引退だ」
⑥ エンタープライズ号は止まらない
スタートレックのエンタープライズ号には、弱点が一つ。
ブレーキが効かないことです。すぐには止まれません。
操舵室で船長が命令しました。
「ずっと手前に、仮の目標を設定しろ」
エンタープライズ号は、仮の目標を通り過ぎました。
本当の目標地点で、ようやく止まりました。
⑦ タイムマシンのありそうな話
時代を超えて、タイムマシンは飛んでいく。
運転していると、腕時計が止まってしまいました。
「ここ、いつの時代なんだ」
未来なのか、過去なのか、さっぱりわかりません。
苦労して現代に戻ったら、ようやく腕時計が動き始めました。
⑧ 透明人間
透明人間に、スパイの指令が下りました。
『敵地に潜入せよ』
透明人間は、緊張して腹の調子が悪くなりました。
正露丸を飲みました。
正露丸は、透明にはなりません。
でも、よく効きました。
黒いつぶつぶが、敵地に潜入しました。
この記事が参加している募集
サポートしていただき、ありがとうございます。笑って泣いて元気になれるような作品を投稿していきたいと思います。よろしくお願いいたします。